夜の澄んだ空気に、星が煌めいている。
もこもこに着込んで、流れ星を待ちながら、生き物の歴史について考える、冬休み。

悲しかったこと、いつか、笑って思い出せる日が来ますように。

母親のカシオペアと、娘のアンドロメダ。
その下に、父親のケフェウス。
覚えたばかりの星座、繋いで。

呪いなら名前を知れば解けるって、もし本当だったなら、
叶えたい夢があります。

あ、流れ星。
悲しかったこと、いつかーー。


正しい教育だけでは、こぼれ落ちてしまうものがあるということ。
あなたにも見えないものがあり、救えないものがあるということ。
それでも冷たい河を泳いで、わざわざ人に会いにゆく。
人と生きる道を選ぶ。


寒ければ寒いほど、色鮮やかに輝く冬の星。


生きているだけでいい、とは、ならないから、なかなか。
正しい言葉では表せなかったこと、せめて、詩にして、歌にして、
宝石みたいな夜に添えよう。


世界のどこかに、わたしにそっくりの神様も、いるかな。
いつか会える日を、待っているよ。



母親/教育/冬休み