「盲導犬は飛行機のようなものでね、パイロットなしには動けないんだよ。
目の見えないパイロットが頭の中に地図を持っていて、
曲がれだの進めだのって言いながら運転してるんだよ。
飛行機が安全に飛ぶために管制塔ってのがあってね、
みんなにはその管制塔の司令官になって、
盲導犬飛行機が安全に目的地につけるようにお手伝いしてほしいな。
「危ないなあ」って気づいたらすぐにパイロットに教えてね。
わんちゃんは赤信号を見て渡らせたりしないよ。
パイロットが命のベルを聞きながら「渡れ」って命令してるんだもん。
わんちゃんに黙って食べ物をあげようとしている人がいたら、教えてね。
だって、パイロットは目が見えないから気づけないんだもん。
ね、きっとだよ。」
盲導犬がしていること。
1、止まる。
交差点や段差などを止まって教える。

2、 避ける。
障害物や通行人を避ける。

3、道なりにまっすぐ歩く。
基本的には道の左端を道なりに歩くことで、壁伝いに歩くのと同じ安心感を与えます。

4、 近くの目的物を探す。
ドアや改札、エスカレーターや階段など、犬から見える範囲の目的物まで誘導します。

ただ、犬の視界にない範囲までは探せません。
盲導犬にはできないこと。

×1、吠えたりしっぽを振ったりしない。
おとなしい性格だというだけなので、びっくりして思わず吠えたりすることもあります。
また、しっぽでテーブルのものなどを倒しそうな場合には、予め飼い主に伝えてください。
感情を抑えたり、ほえない訓練などは一切行われておりません。

×2、道案内をする。
目的地までの道のりは飼い主が頭の中に地図を描いて、犬に指示を出しています。
そのため、盲導犬と一緒でも道に迷うことがあります。

×3、信号の判断をしたり、バスや電車の乗車判断をする。
信号は飼い主が、車の音やヒトの流れなどで判断し、命令しています。
また、バスや電車の行き先表示を見て判断することはできません。 飼い主がだいたいの時刻表を覚えていて判断しています。
なので、盲導犬が一緒でも乗り間違えることもあります。
×4、落としたコインや鍵、空席を探す。
コインや鍵など小さな物を加え損じて誤飲した場合に見えない飼い主が気づくことが難しいため、基本的には物を拾う訓練は行われていません。
また、空席など常に同じ位置にないものを探すことは、失敗体験に繋がりかねず、あまり行われていません。
-エムブロ-