Short×Short
(会話文中心の駄文置き場!)
2013.7.31 00:14 [Wed]
ザエルアポロ。
※school parody!
※このお話は『太陽神アポロン。』の続編となっております。
「ザエルー!聞いて聞いて!」
昼休みを告げるチャイムと同時に、僕の彼女は息を切らせてやってきた。どうやら言いたい事があるらしい。すごく目が輝いてる。…なんか嫌な予感がするんだけど。
「で?昼休み早々何?僕、まだお昼食べてないんだけど。」
手短に頼むよ。と僕は付け足した。今日はノイトラ達と食堂に行く予定があるのだ。
「あのね、あのね、世界史の時間にね、」
「また世界史?君、本当世界史好きだよね。テストではあんな不憫な点数なのに。」
「ふ、不憫って何よ!私の成績知らないくせに!」
「前回のテスト、ボーダーギリギリだろ?
確か42点、だったかな?」
「えっ、何でそんな事まで知ってんの!?」
「さぁね。で?世界史がどうしたの?」
時間を気にしながら少しズレた会話を元に戻すと、満面の笑みで彼女は話始めた。
「前に太陽神の事話したの覚えてる?」
「うん」
「今日先生が歴史の小話をしてくれて、ラテン語では"アポロン"じゃなくて"アポロ"って呼ぶんだって!」
「へぇ…」
「でね、アポロンは太陽の神と音楽の神様なんだってさ!!ザエルが歌上手なのはきっと神様のおかげだね!!」
「…先祖決定?」
やれやれと僕はため息をつき、彼女に苦笑いを向けた。
「…くだらなかった?」
「え?」
「今の話。」
不安げな表情を向ける彼女は僕に尋ねた。そんな彼女の頭にポンと手を置き、髪を混ぜるように撫でてやると、彼女はきゅっと目をつむった。
「くだらなくないよ。」
「ホント?」
「本当。僕のご先祖様が神様かどうかはわからないけど、君の話は面白いと思うよ。」
にっこりと微笑むと、彼女は嬉しそうに僕に笑顔を向けた。
彼女にはいつでも笑っていて欲しい。
向けられた笑顔に、心の中で僕はそう、感じていた。
「じゃ、ノイトラ達と約束があるから僕はもう行くよ。続きは帰りにでも聞かせてくれるかい?」
「一緒帰れるの?」
「そ。いつもの場所で待ってるから。」
「うんっ!じゃ!また帰りにね!!」
元気に教室へと駆けていく彼女の後ろ姿を見送り、自分もノイトラ達が待つ食堂へと向かった。
続。太陽神アポロン。
(彼女の笑顔を)(いつも見ていたいと思う)
…続編書いちゃった(^^*
なんだかんだ言っても、結局は彼女にベタ惚れなアポロ様です。(※リメイク済)
category:脱色
2013.7.31 00:13 [Wed]
ザエルアポロ。
※school parody!
「えー、それでは、資料集の15ページを開いて右上の地図を確認して下さい。」
午後の眠い時間帯。教室では世界史の授業が進められていた。
「……あ。"太陽神アポロン"だって!うわ!"アポロニア"って地名もある!」
開いたページの地図の中に見つけた、見慣れた名前。私はその見慣れた名前にマーカーで線を引き、にやける頬を教科書でこっそり隠した。
*****
学校からの帰り道、今日の世界史の授業での事を私は恋人であるザエルアポロに話すことにした。
「ねぇねえ、ザエル。今日の世界史の授業で資料集見てたらねー、"太陽神アポロン"って載ってたんだよ。ザエルのご先祖様って神様だったのかなぁ〜。」
「君、世界史の授業中どんな事考えてたんだい?」
「あとねー、"アポロニア"って地名もあったよー。もしかしたらザエルのご先祖様はそこに住んでたのかもしんないね。」
「君、人の話聞いてないだろ。」
ザエルアポロの話しを軽く流しながら話を進める私に、はぁ、と彼はため息をもらした。
「ザエルのせいでピンク色とアポロって名前にすんごく敏感になっちゃった。」
「何。それは僕のせい?」
「んーん。それだけザエルが好きって事だよ♪」
「………君ってやつは」
ふいに私が言った言葉にドキッとしている彼。そらから何か言おうとしていた彼だったが、次の私の言葉に、表情が固まってしまった。
「でもさぁ、ザエルが"太陽の神"だったら気持ち悪そうだよね…。うわぁ〜、想像しちゃったよー!!」
「君、僕の事バカにしてる?今君の事可愛いなって思ったのに。台無しじゃないか。」
「うそうそ、冗談だって。安心して!私は今のザエルが好きだから!」
「…なんか冗談に聞こえないんだけど。」
「あー、面白ーい!」
「やっぱりバカにしてるだろ!」
不服そうな態度で言う彼。でも、まんざら嫌そうでもなく、私は彼の顔を見てなんだかとても幸せになった。きっとこんな些細な時間が大事なんだよね。
太陽神アポロン。
(無意識に)(貴方をそばで感じてる)
…世界史の授業中に"太陽神アポロン"を見つけて一人にやけてるちょめ子いたのは内緒の話。(※学生時代に書いたやつをリメイク)
category:脱色
2013.7.30 10:55 [Tue]
カイ。
チュンチュンという小鳥の鳴き声で私は目を覚ました。まだぼんやりとした半覚醒状態の意識の中、隣を見れば愛しい彼がすやすやと穏やかな寝息をたてて眠っていた。いつもとは違う無防備な彼の寝顔を間近で見れるのは長年付き添ってきた彼女である私だけの特権。
ん‥と寝言?を言いながら私を引き寄せてくれるカイ。起こしちゃったかな?なんてちょっとびっくりしてカイを見ると、まだ気持ち良さそうに眠っていた。嬉しくて、幸せすぎて、ふふふっとついつい笑みがこぼれてしまった。
窓から差し込む光が心地良くて、何より彼の腕の中が心地良くて、またウトウトと眠気が訪れる。ぴったりとカイに身を寄せ、私は再度ゆっくりと目を閉じた。
起きたら何をしようかな?今日は1日中ずっとベッドの中でのんびりと過ごすのもいいかもしれないね。夕方には散歩にでも行こうか。2人っきりで、手つないでさ。
そんな事を考えながら、私は眠りに落ちていった。
最上級で愛してる。
(ずっとずっと、一緒にいようね。)
たまにはほのぼのもいいですよね^^*
category:独楽