【Short×3 Story】†交代劇(怪盗三世)



11/10/12 00:41 Wed

空を流れて往く雲を赤い肩越しに映していた瞳が、不意に下ろされた。
引き結ばれた唇。引かれた顎。
まるで、涙を流しているかのような。

「ごえもんちゃん?」

カタリ

力を込めて握られた白木の鞘が小さく鳴く。

「…さみしいね」

その頬に涙は流れない。
再びその眼が開かれた時、また新しい光を宿し進むために。










まきをさん、お疲れ様でした!





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-エムブロ-