アクアマリン

天然石のアクアマリンについて…

3月の誕生石でもあるアクアマリン(アクワマリン)は、澄み切った青色がとても美しい石です。
色の名前としても使われているように、広くそのイメージが伝わっている石でもあると思います。

一般に、透明度が高く青の色が濃いほど価値があるとされるため、見た目の綺麗さを強化し品質を整えるために熱処理などが施されているものもあるそうです。

(加工=一概に悪いこと!とは言えないので、ご予算やお好みに合わせてお選びになるのが一番だと思います。)



…が、それは主に「宝飾用」のアクアマリンのお話し。

宝石として通用するクオリティのアクアマリンは、そのまま宝石・ジュエリーとして販売されてゆくので、たいていの場合はビーズにはなりません。

「宝石質」のアクアマリンです、として売られている物も、ちいさな傷や内包物はどうしても含まれてしまいます。

もちろん、本当にクオリティの高いアクアマリンがビーズになることもあると思いますが、その場合お値段もはねあがり気軽に購入するのは難しくなってしまいます…



そこで人気なのが、「ミルキーアクアマリン」のビーズです。

ミルキーアクアマリンと呼ばれるビーズの正体は、細かな内包物で不透明になってしまったアクアマリン。
石としての正式名称ではありませんが、色の違いからそう呼ばれることが多いようです。

宝石としての価値は低くてもアクアマリンであることに違いはなく…
「ミルキーな色合いが可愛い」「優しい雰囲気でおだやかなイメージがある」「お手頃なお値段で入手できる」など、「高級なアクアマリンとはまた違った魅力だけど逆にそれが好き!」という方も多いようです。


特別な日のジュエリーとしてアクアマリンを、日常使いのアクセサリーとしてミルキーアクアマリンを、それぞれ使い分けるのも楽しいかもしれませんね♪







オブシディアン

火山岩の一種であるオブシディアンは、艶のあるブラックが特徴の石です。


石言葉は「摩訶不思議」。
その神秘的な色からなのでしょうか?

石によって違いがありますが…
オブシディアンは、透明っぽく光る黒や茶色っぽい黒、緑がかった黒に紫っぽい黒(?)に見えることもあります。

黒のなかに虹色が光るものや、グラデーションが出るものもあるそうです。


和名の黒曜石(こくようせき)という呼び方でも親しまれ、日本でも有名な産地がいくつかあるのでご存知の方も多いかもしれません。

古くは矢じりや刃物、占いなどにも使われていたのだとか…
(わたしの使っていた社会の教科書にも写真が載っていた気がします。)


古代から実用品として、また、神秘に触れる扉として愛されてきた魅惑の黒い石です。

コットンパール

今回は、コットンパールについてのお話しです。

コットンパールとは、その名の通り「コットンでできたパールのビーズ」のこと。


高度成長期の日本、本物のパールには手が届かなくても可愛いおしゃれを!と、職人さんたちが作っていたものです。

丁寧に圧縮して何層も重ねられたコットンは、とてもかたく しっかりとしたビーズで、お手頃かつ扱いやすい性質ということもあり広く人気があったそうです。


しかし、時代が進むにつれ職人さんが減り、技術も失われてしまい…
加工する材料もなくなり、コットンパールは廃盤…過去のものとなっていましました。


けれども近年、日本の工場で ついに復刻に成功!
再び人気を集めることになりました。


コットンでできている…ということで、天然真珠に比べ非常に軽く、また大きさのバリエーションも豊富なことから、様々なアクセサリーに使われています。

ちょこんと一粒飾ったものから、軽さをいかしたボリュームのあるアクセサリーまでデザインも色々。


カラーも、本物のパールに似た白〜アイボリーをはじめとして、カラフル・メタリックな色まで豊富に表現できるようです。


コットン素材のビーズなので、細かなシワや凹凸などヴィンテージのような独特の風合いがありますが、それもまた魅力のひとつですね。


デッドストックから蘇った、懐かしくも新しいコットンパール。
古くからのストーリーがある、素敵な素材のひとつです。

ぜひお楽しみ下さいませ。

ヘマタイト

今回は、天然石のヘマタイトについてお話しします。

ヘマタイトとは「血の石」という意味で、日本では「赤鉄鉱」と呼ばれています。
日本名のとおり、鉄(酸化鉄)系の鉱石です。

たいていは不透明な黒やグレーの色をしていて、白のような銀色のような不思議な光沢を持っているかっこいい石なのですが…
そんな黒い石が、どうして「血」や「赤」の名前を持つのか不思議に思うかもしれませんね。

それは、このヘマタイトを粉にした時の色に答えがあります。

通常は黒っぽいこの石…
砕いて粉末にしたり、割れて断面が見えたりすると、黒ではなく赤い色に見えるのです。

まるで血のように赤いその色から「ヘマタイト」=血の石という名前がつきました。

また、その色からの連想なのか、古代ではこの石を持つと「血が止まりやすくなる」「怪我が治る」と信じられてきたそうです。

さらにそこから転じて、戦の石である…とも考えられていたのだとか。

戦の神マルスの守護石だとも言われ、この石があれば強くなれる!と信じて兜などの装飾に好んで使われていたそうです。
(マルス=マーズ、戦の神の名であるとともに火星のシンボルでもあります。)

戦の石として珍重されてきたヘマタイト。
古くからの風習を受けて、現代では勝負事の石としても知られています。

絶対に負けられないスポーツの試合や、ここ一番の大事なシーンのおまもりとして愛用している方も多いそうです。


最後にお手入れについて。

ヘマタイトは、先に書いたように鉄の石です。

水気の多い場所に放置したり、長時間洗ったりするようなことは極力避けてください。
鉄分が錆びてしまい、ボロボロになってしまうかもしれません…(石の力が弱くなる…などパワーストーン的な意味合いではなく、石の組織的な問題です。物理的に壊れます。)

とにかく水分注意!なので、使ったあとに汗をかいたらやわらかい布でふいていただけると長くお使いいただけると思います。

お気に入りの石が見つかったら、ぜひ大切にお手入れして長くお付き合いくださいね。
よろしくお願いいたしますー




ゴールドフィルド

今回は、ゴールドフィルドについてのお話しです。

皆さまは「ゴールドフィルド」という単語をご存知ですか?

ジュエリー用の金素材、「GF」とも呼ばれるものです。
(14金のゴールドフィルドの場合、「14kgf」「gf14」というように表記されたりもします。)


「もちろん知ってる!」という方も「聞いたことあるような、ないような…?」という方もいらっしゃいますよね。
「なんとなく分かるけど、他のゴールドとどう違うの?」という方も多いかもしれません。

その違いの部分を、わたしなりに少し書いてみたいと思います。
(個人的な考えも記しています。)


ゴールドフィルドは、芯にした真鍮の周りに金のプレートをコートしたもので、純金に近い質感を持った素材です。

ただの金メッキの場合、金の層が薄く、使っているうちに剥がれたりしてしまいますがゴールドフィルドでは その心配はほとんどありません。

分厚い金の層に覆われているため、大切に使えば かなり長期間お使いいただくことができます。
年代物のふるいアンティークジュエリーなどにも使われていますが、そのゴールドフィルドは未だ輝きを失わない美しさを保っているそうです。


お値段だけで考えた場合は金メッキの方がかなり安価になるかもしれません。
ただ、お手入れしながら ゆっくり ずっと使い続けることを考えると やはりゴールドフィルドの方に軍配があがるかと思います。

見た目にも、金メッキとは明らかに違う上質な輝きを持っています。



さて、金メッキとの違いを並べたならば、今度は純金との違いも気になってきますよね…?

純金と言えば、富と美の象徴として多くの人に愛されてきた素材です。
特有の光沢に魅力がある とても綺麗な貴金属ですよね。

…だけど、庶民が気軽に使うには ほんのちょっぴりエクスペンシブ。
ネットで気軽に買うには やや高級すぎるような気もします。

その点、ゴールドフィルドは金よりカジュアルなお値段で、でも金のような味わいを楽しむことができます。

金とゴールドフィルドは、見分けがつかないくらい そっくり同じ!とまでは言えませんが…
プライスバリューを感じる、使いやすいアイテムと言えましょう。


また、ハンドメイドならではの問題として、金素材の扱いにくさもあげられます。

金は柔らかく加工が難しいため、ハンドメイドジュエリーでは すこし使いづらい側面も持っています。
使っていくうちに変形してしまう可能性もあるかもしれません。

ゴールドフィルドの場合、芯が入っていて加工しやすく・崩れにくい利点があり、その面でもハンドメイド向きの素材だと思いました。



最後に、ゴールドフィルドのお手入れについて。

先ほどゴールドフィルドは長持ちする素材だと書きましたが、お手入れによって ますます長くご愛用いただけます。

汗が付着したときなどは、着用後に やわらかい布で拭くことをお薦めします。
金の層を壊さないよう、優しく拭いてください。


シーンに合わせて金素材を使い分け、素敵なおしゃれをお楽しみくださいませ。
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プロフィール
Delic ℃さんのプロフィール
性 別 女性
年 齢 37
誕生日 7月23日
職 業 夢追人
血液型 B型
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