スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

えっと……






 卒業試験、合格しました!

 ……ギリギリですが、これで卒業が決まりました。
 後は国試を残すのみです。



 ただ、あまりにギリギリだったんでしょうね、講座の先生に、

『自分で分かってるとは思うけど、ギリギリだからな?
 今切れるなよ?
 今切れたら勿体ない。

 ギリギリで受かった層が一番国試で落ちやすいんだからな?
 国試までもう45日だからな、今までと比べたら短いだろ、あと少しだからな

 一回で国試受かって、春からしっかり働けるように、あと少し、頑張れよ』

 ……と、しっかり釘を刺されました(笑)

 責っ付かれてないと駄目な私にはそのお言葉、ひどく身に染みました。



 先生の心配を杞憂に終わらせられるよう、春に笑えるよう、今日からは国試に向けて、これまで以上に頑張っていきますね!





 あと45日……!

妄想の実現と望まない現実




 あけましておめでとうございました。

 ブログ書く余裕なんて無いんですが、出来てしまったものは仕様がない。



 以下、久々小咄。
 かなり人を選ぶというか、自分が病んでるのか、酷い話ができたもんです。





BL皆無
死人が出る
やや?グロい
救いは無し
尻切れトンボ
厭な奴
後味悪いかも?
文章汚い



 以上、おーるおっけーならどうぞ。
 但し、読んでからの苦情は一切受け付けません。










 終電にはまだ余裕があり、けれども帰宅ラッシュを超えて客も疎らになった、この時刻。

 週の真ん中である今日は、酒の入った客も週末より少なく、疲れた顔で座席に深く座る男性や、無表情で読書に耽る女性、ヘッドホンで音楽を聴く若者など、その時間の潰し方は様々ではあるものの、皆一貫して無言で電車に揺られている、そんな空間で。


 丈の短いスカートから伸びた足を組んで優先席に座り、堂々と通話をしている女性の声が、やけに大きく響く。
 明るい色の髪をサイドで纏めたその女性は、長い睫毛をバサバサと瞬かせながら、だからぁー、と間延びした声を出す。

 彼女の隣に座っていたサラリーマン風の中年が、眉を顰めてわざとらしく咳払いをひとつ、落としてみるも、女性の意識は中年男性に向けられることはなく、その話し声も途切れることはない。





(あんな女、しねばいい)


 優先席の斜め前方の座席に座る青年は、一人話し続ける女性にちらりと視線を投げて、わずかに苛立たしげに顔を歪める。
 分厚いレンズの嵌められた眼鏡を押し上げてシートに深く寄りかかった青年は、細みのジーンズを履き、無地のハイネックにダウンを羽織り、チェック柄のマフラーをゆるく巻いていた。髪はお世辞にも整っているとは言えず、膝の上に置かれたクタクタの布製鞄は肩掛けタイプであり、外観から判断すれば到底社会人には見えない。

 それはまさしくその通りで、青年――赤穂(あこう)は地元ではほどほどに名の知れた某大学の3回生であり、座学で必要な単位を全て取り終えてしまったその青年は現在、卒業研究の真っ最中だった。今日も遅くまで実験をした帰りで、疲れた頭に響く女性の声に苛立ちが募るのも仕方のないことなのかもしれない。


 赤穂は一度小さく息を吐いて、女性に向けていた目を正面に戻すと、そのままゆっくりと瞼を閉じる。



 暗闇に沈んだ思考の中、赤穂の脳裏に、女性の姿が浮かび上がる。





――携帯電話を耳に押し当てるその女は、電話口の相手に向かって何やら非難の声を上げていた。

 耳障りな音を発する携帯女の耳元で、無心に己の機能を全うするその小さな機械が、何かを警告するように一度、ちか、と光る。

 しかし女がそれに気づく暇もなく、今度は盛大な音と共に、その機械は女の頭を巻き込んで爆発する。
 一瞬にして頭が半分ほど吹き飛んだ女は、状況の理解できないままに、今まで携帯を握っていた己の左手を、辛うじて無傷で残っていた右目で、見つめる――刹那。


『っあぁあ、あぁぁ……!』


 女の口から、耳を劈く様な悲鳴が上がる。


『ない、っ、いた、い、っい゛やぁああぁ!!』


 女が見つめた先には、手など残ってはなく、歪に拗じ曲がった腕から、絶え間なく鮮血が噴出す――





 そこまで考えて、赤穂は妄想の世界から抜け出すようにゆっくりと瞼を押し上げ、思わず緩んだ口元を隠すように顎を引いて、マフラーに鼻先まで埋まる。


(いい気味だ、)


 声を殺して、赤穂は笑う。

 マナーの悪い大人や、柄の悪い若者、大声で騒ぐ子供に、図々しい老人など、兎に角自分を苛立たせる人間を見つけては、その人物が辿る悲惨な結末を妄想することが、いつしか彼にとってのストレス解消になっていた。

 妄想の内容は、果たして良いものであるとは言い難かったが、誰にも迷惑を掛けずに人知れず行うそのストレス発散法を、赤穂はひどく気に入っていた。


(さてと、次にしぬのは誰だ?)


 ストレス発散の標的を選別するように、赤穂が目だけを動かして車内を見回した、次の瞬間。





――ばんっ!!





 突然、後方から響いた大きな音に、赤穂は肩を揺らして反射的に振り返り――声を失った。


「っあぁあ、あぁぁ……!」


 狂ったように叫ぶ声は、間違いなく、先ほどの女性だった。

 しかし、彼女の頭は真っ赤に染まり、限界まで見開かれた右眼は己の左手から、……否、左手が付いていた腕から、視線を逸らせないまま、際限なく噴き出す赤い液体に全身を震わせる。


「ない、っ、いた、い、っい゛やぁああぁ!!」


 女性の悲痛な叫びを聞きながら、赤穂は一瞬にして全身の血が引いていくのを感じた。


(なん、だ……これ、)


 狂乱した女性の隣から、血に塗れた中年の男性が転がるように逃げていく。
 OL風の女性は、その惨劇に泣き叫ぶ。
 騒ぎに駆け付けた車掌が、女性を前に思わず引き攣った声を上げる。



( さ むい、)



 そんな中、赤穂は寒さから両腕で己の体を抱きしめる。





(これじゃあ、まるで、)





 薄れていく意識の中、赤穂は思った。







( こ れは 、俺 の 、  妄 想  、 なの か ……? )










 End ?

前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2013年01月 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
アーカイブ