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まどみちお詩

もうすんだとすれば これからなのだ
あんらくなことが 苦しいのだ
暗いからこそ 明るいのだ
なんにも無いから すべてが有るのだ
見ているのは 見ていないのだ
分かっているのは 分かっていないのだ
押されているので 押しているのだ
落ちていきながら 昇っていくのだ
遅れすぎて 進んでいるのだ

一緒にいるときは ひとりぼっちなのだ
やかましいから 静かなのだ
黙っている方が しゃべっているのだ
笑っているだけ 泣いているのだ
ほめていたら けなしているのだ
うそつきは まあ正直者だ
おくびょう者ほど 勇ましいのだ
利口にかぎって バカなのだ
生まれてくることは 死んでいくことだ
なんでもないことが 大変なことなのだ

せんちめんたる

生れてから今まで
ずっとすごしてきた実家を
建て直すことになりました

そのためここ最近の休日は
実家の片付けに費やしていました。

でもそれも今日で終わりです。
今週、とうとう解体が始まります。

最初はどうとも思ってなかったんですが
解体が近づくにつれて
だんだんと寂しさがつのってきてしまい
今のこの気持ちを
何でもいいのでどこかに残しておきたくて
こんなところに書き綴っている次第です。

特に何かを書いておきたいとか
そういうのではないので
いつものようにグダグダとした文章を
だらだらと連ねるだけなんですが。



兎に角、今日は本当にいろいろと
とても疲れたので、ぐっすり眠って
明日の仕事に備えたいと思います。

以下、いつものごとく詩の引用です。









「夜毎」  石垣りん

深いネムリとは

どのくらいの深さをいうのか。

仮に

心だとか、

ネムリだとか、

たましい、といつた、

未発見の

おぼろの物質が

夜をこめて沁みとおつてゆく、

または落ちてゆく、

岩盤のスキマのような所。

砂地のような層。

それとも

空に似た器の中か、

とにかくまるみを帯びた

地球のような

雫のような

物の間をくぐりぬけて

隣りの人に語ろうにも声がとどかぬ

もどかしい場所まで

一個の物質となつて落ちてゆく。
おちてゆく

その

そこの

そこのところへ。

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