指の真ん中




生え際近くに凹んだ。今はシェルクルールの桃肌そうに塗ってお手入れ中。

生え際の割れ目を見て溜め息。

人形のような寵妃3

「あのカムイさん。」

「なぁに?」

身振りでカムイは返事をした。簡単な返事には筆談しないで身振りで返す。

「カムイさんは父上どう思っているのですか?」

はにかみながら微笑んだ。

『厳しくもあり心優しい人でした。』

過去形?

「カムイさんに男の子がいると聞いたのですがその子父マークスの子供ですかか?」

違うと首を横に振った。

「貴方は何処から来たのですか?」

『白夜王国王家の出身です。肩書きは白夜の第二王女であった者です。』

「白夜王国!ってあの」

はっと口を塞いだ。白夜王国。暗夜王国のないくらい豊かな王国。というのは最近の話。白夜王国は統治者が不在。戦争の中次期国王リョウマは亡くなり。リョウマの代わりになる兄弟姉妹は行方不明。具体的な理由は知らない。

くいっと袖を引っ張られた。カムイはなにかメモを見せた。

『私は白夜王国のために暗夜王国に嫁いだのです。』

暗夜王国と白夜王国の政略結婚。一国の王家にとってなにも珍しいことじゃない。どの時代の王国によくあること。

「カムイさんの子供の名前はなんというのですか?顔を合わせたら名前を呼びたい。」

ガラガラっ。馬車が目の前にきた。扉が開くとカミラが飛び出すや否やカムイに抱き締めた。

「カムイ良かったわ。無事で。何処か怪我してない?魔物に襲われたりは?」

カミラの美乳がカムイの顔に挟まっている。カムイの手はカミラの髪を撫でた。

「さぁ帰りましょ。ジークベルト。」

「はい。」

「ベルカに護衛をつけさせるから帰れるわね。私はこの子を馬車に乗せて帰るわ。」

「わかりました。」

「任務了解。ジークベルト様の護衛を引き受けます。」

ジークベルトの後ろからベルカが立っていた。そのままカミラがカムイを持ち上げて馬車の席に座らして帰っていた。

区切り。
























人形のような寵妃2

回想ー。

「ジークベルト。」

「父上なんですか?」

「母親が欲しくないか?」

「え?」

「国王に即位してから私は親として過ごす時間を短くなっているだろう。六才のお前には寂しい思いしているだろう。」

「それは‥‥」

マークスが国王に即位したことでジークベルトは秘境から暗夜王国で暮らすようになった。でも父の手元にいるからと言って過ごす時間が短い。母親代わりにしてくれるカミラとピエリはいるからそんなに寂しいと思っていない。

「父上誰か気になる女の人でも出来たのですか?あんなに見合いの手紙を燃やしていたのに。」

「貴族の下心に応えて結婚が出来ないものだから燃やした。」

「あっ。銀髪のお姉さんから父上へ手紙渡すように頼まれたんです。読みますか。」

香水の香りのする手紙を渡し父上が読む。ビリッと二枚入っている一枚破いてもう一枚を懐に閉まった。

「どうして隠すんですか何が」

「子供にはまだ早い。話を戻すぞ。コラッ拾って読まない!」

ジークベルトの手から破れた手紙をばっと取るとそれも懐に入れた。

「妻として迎え入れる女を3つジークベルトに紹介しよう。」

「なんでしょ?」

「1つは妻として迎える女は私が長年片思いした女。ジークベルトからすれば血の繋がりのない母親。2つは妻となる女には男の子一人いる。男の子はジークベルトからすれば弟のようになる男の子だ。最後は妻となる女はある病気で身体に不自由がある。」

のろけと爆弾発言が飛んできた。

「その人といつ会えるのですか?」

「今日だ。もう来ている。」

即答!

「入っていいぞ。」

ドアが開くとカミラに引かせている車椅子に乗った女性が入ってきた。車椅子の女性がマークスの妻になる女。

「綺麗な人だ。」

女の人は笑った。女の人は綺麗と可愛いを兼ね備えた美貌の持ち主だ。ピンクが混じった白い髪のウェーブ。ルビーのように紅い瞳。人を作った神様がいるならよく作られた美しさだと感動した。

「カムイ筆談はやめなさい。あれを出しなさい。」

すっとカムイの手の平から綺麗な石をジークベルトに見せた。

「‥‥あの?カムイさん。」

「‥‥‥パクパク」

「カムイはゆえ口から声が出ない。竜石からは声を聞こえるようにしてある。私は聞こえる。残念ながらジークベルトは聞こえないようだな。」

「どうしてカムイさんは足を動かせない。声が出ないのですか。」

「それは時がきたら教えよう。今日は新しい母と顔を合わせだ。」

そこで解散した。カミラに車椅子を引かれカムイも部屋に出た。もう少しカムイと過ごしたかった。カムイとは初めて会うのにどこか懐かしい感じがした。安心するような気持ちになったような。

回想終了ー。









マークスハッピーバースデー

feifが発売されて一年。暗夜の長兄マークスに心を鷲掴みにされてメロメロになって早一年。

思えば第一印象から抱いたマークスは「怖い。厳しそう。正座されてお説教されたらひとたまりもない」と苦手な感想をもったものの。

初めてfeifを遊んでみると。初回は女性の子供口調です。

主人公の剣の師匠であり。主人公にべた甘で同じくらい厳しい。敵国の王族でありながら惜しみにない愛情を注ぐなど。

ハイスペックさにダントツ好きになってしまった。

後は色々ある割愛してマークスハッピーバースデー( ^∀^)


feifの看板は王族。

feifの結婚イベントで見所があるのは白と黒の王族。主に主人公からすれば兄弟姉妹。約1名はげっふんげっふん。🔙ネタバレ防止

王族の男性で結婚した順が次の通り

白夜編で最初はタクミ。次レオン。次の次はマークス。最後はリョウマ。

王女組では

サクラ。インブジルキングダムの最初でアクア。暗夜でカミラ。エリーゼ。白夜でヒノカ。

他のルートを選びにくくさせたのはつぎの三人

タクミ≫マークス≫リョウマ≫アクア

二週目でタクミと結婚したから。甘えん坊で梶裕貴の声が背徳感漂わせるセリフをいうもんだから。

おかげで

白夜→透魔→暗夜の順しかやれなかった。暗夜ではタクミを不幸になる前提のルートだから暗夜は遊べるようになるまで心の準備が出来なかった。

マークスは白夜ルートで死亡させる運命だったから号泣してしまう。

3DSのネットを繋ぐまで時間がかかったマークス誕生日の日で白夜ルートのマークスを死亡させるのが辛かった。

そのせいかfeifの二次創作の小説でマークスを書くことが多い。


feシリーズのfeifはよりどりみどりの好みと結婚ができるゲームです。

その中でも王族兄弟姉妹はfeifの看板です。













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