時事ヘタ
●日本アラカルト[時代の行方30 ジャパニーズ・パラドックス]
2020/04/15 02:23
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(2020月4月11日 投稿作品)




[皆様へ]

いつも拙作を御訪問いただきありがとうございます。


全国7都府県に緊急事態宣言が発令されましたが、
皆様、如何お過ごしでしょうか。

人々の交流が密な地域では、感染拡大地域から帰郷した人々への厳しい応対があるようです。
罷り間違えば大量殺人にも成り兼ねません。
心配や不安に駆られることもあるとは思いますが、1ヶ月間の辛抱です。

Chinese Virusに勝利する為に頑張りましょう!


2020年4月11日 ちはや拝



*****



(注意)
欧州各国の感染者数・死者数の記載がありますが、
感染者数は4/9、死者数は3月の終わり頃の資料を参考にしています。




※本作品は『国擬人化漫画・ヘタリア』の二次小説です。
※幾つかのニュース記事やブログ、資料などを参考に執筆したお話しです。
※少々過激な発言があります。
※真偽は問わない、どの様な内容でも構わないとおっしゃる方は、ご自分の責任の下に閲覧ください。




*****





日本アラカルト[時代の行方30 ジャパニーズ・パラドックス]





普:よう、お帰り、ルッツ!
菊もフェリちゃんもようこそ、おー、アーサーも来たのか、歓迎するぜ!


ホテル泊を回避してドイツ邸に招かれたG7メンバーは、 思いがけずも賑やかに出迎えられてポカーンと目の前の銀髪の人物を見た。


独:兄さん…?

普:おう、兄ちゃんだぜ。
ほら、お前たちの部屋番号だ、さっさと着替えてシャワーを浴びてこい、スーツはハンガーに掛けてカバンと一緒に廊下に出しておけよ、俺様が消毒するからな。
おっと、その前にスリッパに履き替えてくれ、我が家は土足厳禁だ。


プロイセンことギルベルトは、それぞれの手に何やら書かれたカードを渡すとG7一行を二階へとせき立てた。
命令することに慣れた声音に誰もが反論することなく従った。





ギルベルトが靴やスーツに鞄、ドアの取っ手やその他消毒を終え、自身もシャワーを浴びてリビングに降りた頃、G7一行が一人二人と降りてきた。


独:兄さん、戻っていたんだな、イタリアはもういいのか?

普:おー、フェリちゃんのお兄様(イタリア・ロマーノ)が、ルッツが疲れているみてえだからドイツに戻るようにと言ってくれたんだぜ。
口は悪いけど、優しいんだよなぁー

伊:俺の子供たちがお世話になりました、ありがとう、ギルベルト…

普:少しでもフェリちゃんの役に立てて良かったぜ。

伊:うん…


腹減っただろ、ちょっと待ってろよ、そう言ってギルベルトはリビングを出て行った。


日:医療支援か何かですか?


菊が隣にいたルートヴィヒに尋ねた。
ドイツの兄プロイセンは優秀な医師でもあった。


独:いや、教会の手伝いだ。

日:教会ですか…?

伊:司祭として臨終に立ち会ってくれたんだよ。
カトリックでは臨終の儀式として臨終の床にある者の額に香油を塗るんだけど、Chinese Virusに感染して何人もの司祭様が亡くなったんだ…
それでギルベルトが応援に来てくれたんだよ。

日:そうでしたか、痛ましいことですね…

英:臨終の床にあるカトリック教徒にとっては欠くことのできない儀式だからな…

伊:洗礼、堅信、聖体、ゆるし、病者の塗油(終油の秘跡)、叙階、結婚をカトリック教会では『七つの秘跡』としているんだけど、秘跡が行えるのは司祭だけという決まりなんだよ。
ギルベルトはマリア病院修道会から始まって、ドイツ騎士団、プロイセン公国、プロイセン王国、そしてドイツ帝国になったのは知っているよね?
ドイツ帝国をルートヴッヒに譲って引退したんだけど、ドイツ騎士団はオーストリアで今も活動しているんだ。
そのドイツ騎士団を通してギルベルトに救援の要請が来たんだって。

伊:多分ね…、兄ちゃん、頼みにくかったんだと思うんだ…
イタリアは感染爆発が起こって次々と国民が死んでいたから、そんなイタリアに来てくれとは言えなかったんだと思う…
バチカン市国の化身でもある兄ちゃんは、司祭として臨終の儀式に走り回っていたんだけど、昼も夜も寝る間もなくて疲れ切っていたんじゃないかな…?
それでバチカンの誰かが、ドイツ騎士団を通してギルベルトにメッセージを送ったんだと思うんだ。
ギルベルトは直ぐに来てくれて司祭の務めを果たしてくれたんだよ。

日英:……

伊:たくさんの俺の子供たちを看取ってくれたんだ…、感謝しても仕切れないくらいだよ…


フェリシアーノの頬をぽろぽろと涙が零れ落ちる…
ルートヴイッヒの大きな手が慰めるようにはその頭をぽんぽんと撫でた。


伊:ルートもありがとう…、ギルベルトを送り出してくれて…

独:兄さんにしかできないことだからな、当然のことだ…






*****



カトリック教会の七つの秘跡(Septem Ecclesiæ Sacramenta)

洗礼、堅信、聖体、ゆるし、病者の塗油(終油の秘蹟)、叙階、結婚

古代から行われていた病者への塗油は、時が経つにつれて「臨終にある者」に対してのみ行われるようになっていたため、「終油(しゅうゆ)の秘跡」と呼ばれていた。
だが、第二バチカン公会議後の1972年には秘跡の由来と本来的な意味の見直しが行われ、対象を「病気や臨終にある者」とし「病者の塗油」という名前に改めた。
秘跡を行うことができるのは、司祭のみである。額および両手への塗油は、典礼書に規定されている通りに行われなければならない。また、必要な場合には、額または身体の他の部分の一か所に塗油するだけで十分とされる。教区の司教の規定に従い、同時に複数の病者に対しこの秘跡を行うことも可能である。重大な罪の状態にあり、罪を改めないでいる者には病者の塗油を行ってはならないとされる。
儀式の流れは初めに祈りがあり、聖書の朗読および連願が行われ、中心的な部分である塗油が行われる。次いで聖体拝領と祝福が行われ、儀式が終わる。この聖体拝領は、特に臨終の者にとっては最後の拝領として大きな意味がある。





*****





独:ところで兄さん、服や鞄…、靴もか、を消毒する必要があったのか、俺たちが感染することはないんだぞ。


夕食を終えめいめいリビングで寛いでいた。


普:何言ってんだ、俺たちは感染しなくてもウイルスを運ばねえとは限らねえだろ。
俺たちが感染源になることだけは避けねえとならねえんだよ。
国民を護る為に出来るだけの予防策を講じるのは当然のことだぜ。

独:そうだったな、うっかりしていた、すまない。

日:私もうっかりしておりました、今後気をつけます。

英:スペイン風邪もだが、黒死病(肺ペスト)は最悪だったな。
まるで、あの悪夢の再来のようだ…

普:イングランドやイタリアは人口の8割が亡くなったんだったか?

英:ああ、罹れば肺炎を起こしてほぼ100%が死んだ、幾つもの町や村が全滅したんだ…
当時のイングランドの総人口は約400万人で、1/3が死んだと言われている。

普:130〜140万人か、悲惨だな…

伊:イタリアも北部の都市はほとんど全滅したんだよ…、ドイツはどうだったの?

普:う〜ん、それがよくわかんねえんだよなぁ。
神聖ローマ帝国時代だからなぁ、帝国とは言っても内実は王国公国諸侯領の集合体みたいなもんだったし、その頃の俺様は帝国のメンバーじゃなかったからなぁ。
確か、ドイツ騎士団国を築いてバルト沿岸やポーランド辺りにいたんじゃねえかな?

英:そう言えば、ポーランドは黒死病の流行がほとんどなかったんじゃなかったか?

普:ああ、それであまり覚えてねえのか。
ドイツの死者数はよくわからねえが、グリム童話に『ハメルーンの笛吹き男』という伝承があるのは知っているだろ?
あれは黒死病の寓話じゃねえかと言われている…、つまり、黒死病で町の子供が全員死んだってことだな。

英:あの頃の欧州の総人口の1/3が死んだと言われている。
5000万とも2億とも諸説あるが、時代が一変したことは間違いないだろう。
あ…、そういやぁ、黒死病もイタリアから始まったんだよな…?

伊:ヴェーーー!!!

普:フェリちゃん、落ち着け、ルッツ!


黙って話に耳を傾けていた菊とルートヴッヒが慌ててフェリシアーノを宥めにかかった。


普:アーサー、正確さを欠くな、海洋国家イタリアは感染ルートになっただけだ。
欧州にペストを持ち込んだのはモンゴル帝国だぜ。
言わば、今の…

英:Chinaだな。

普:Chinaからイタリア経由で欧州に広がった…?

英:まんまだな。

普:正しく再来かよ!
彼奴ら、とんでもねえ昔から迷惑掛けやがってーーーっ!!!

英:スペイン風邪の発祥も、SARSや鳥インフルエンザの発祥もChinaだな。
疫病発祥の地なのに、彼奴らなんで14億人もいるんだ?

普:あ…、世界の七不思議だな。

英:ロマンの欠片もないな。

普:ひたすら厄介なだけだぜ。


うんうんと頷きあっている二人にルートヴッヒが声を掛けた。


独:ポーランドでほとんど流行がなかったのは何故なんだ?

普:ポーランドはアルコール(蒸留酒)で食器や家具を消毒したり、腋や足などを消臭する習慣が国民に広く定着していたからじゃねえかな?
原生林も結構残っていて、ネズミを捕食する狼や猛禽類などが多数生息していたのもあってペストの発生が抑えられたんじゃねえかと考えられているみてえだな。

独:肺ペストが終息した理由は?
スペイン風邪の場合は、多数が感染して免疫を獲得したからだと言われているが?

普:うーん、そこなんだが、単に人間が少なくなったからじゃねえかなぁ?

独:そういうことか…


二人の遣り取りを聞いていたアーサーたちがぼそりと呟いた。


英:原生林、大事だな。

伊:パーソナルスペース、大事だね。

日:アルコール、大事ですね…、我が国では一般では購入できなくなりました。

独:医療施設が最優先だから仕方がないが、そう言えば兄さん、何処でアルコールを手に入れたんだ?

普:あ、自分で作ったんだぜ。

独:えっ、作った!?

英:ああ、教会なら蒸留酒の作り方を知っていて当然か。

伊:そうだね、元々製薬も教会の役目だったからね。

普:…というのは冗談で、イヴァン(露)に頼んだんだぜ。
「ちょっとウオッカ送ってくれねえか」って電話したら、大喜びで送ってくれたぜ。
ダースで12箱、地下室に置いてあるからな、飲むんじゃねえぞ。

独:俺はビールの方がいいが、アルコール代わりにするには度数が足りないか…

普:泡も邪魔だな。

独:うむ。

日:我が国は外国と関わる度に未知の流行病に曝されて多くの国民を失いました。
天然痘は大陸の先進的な知識や技術を取り入れる為に遣わした遣唐使が持ち帰ったと言われており、繰り返し大流行を起こしています。
チフスやコレラは外国船と交易をするようになってからですし、ペストに至っては開国するまで国内流行は確認されませんでした。

英:日本は四方を海に護られた隔絶の地だからな。

日:『蘭学』と言って、オランダを通して長崎の出島で西洋医学を学んだ者たちや、開国後に西洋留学で医学を学んだ者たちが防疫に尽力してくれたので、水際で食い止められたこともあったそうです。

普:『蘭学』てえのはドイツ医学のことだな、正確にはプロイセン医学なんだが、日本が開国した頃の欧州諸国はプロイセン医学を学んでいたんだぜ。

日:はい、存じております、最先端の医療技術国でしたし、それは今も変わりません。
それ故、医学留学先としてプロイセン王国を選んだのですから。

普:フランスに近代医学を教えたのは日本だったよな。

日:はい、フランスは第一次世界大戦まで近代戦争の経験がなかったそうです。
日本赤十字を通してフランスの医療支援に派遣された医師たちが、近代医学をフランスの医師たちに教えたと伝えられています。

独:憲法を始めとする近代法体系も近代医学も、欧州諸国は兄さん…、プロイセン王国から学んだんだ。
プロイセン王国はドイツ帝国に名を替え今は歴史の中に遺るだけだが、プロイセン王国から学んだものは欧州諸国の根幹となって生き続けているんだな。

日:近代国家を造り上げる為に、プロイセン王国に学んだことが私の誇りです。

普:俺様の弟も弟子も可愛いいことを言ってくれるぜー!


嬉しそうに笑うギルベルトを横目に、アーサーは菊に話し掛けた。


英:なあ、菊、日本がChinese Virusの感染爆発を食い止められた理由は聞いたし納得もした。
今は感染確定者が急増しつつあり、首都ロックダウン(閉鎖)こそなかったものの1ヶ月間の『緊急事態宣言』も発令された。
俺たち欧州からすれば、日本の現状はまだまだ余裕だと言えなくもない。
自衛隊のChinese Virus対策を見ていた『軍』の助言もあって、欧州各国は日本方式の対策に切り替えたわけだが、それは正しかったと思っている。
トランプ大統領が検査対象を絞ると言っていたにも関わらず、ニューヨークはKoreaやWHOのもっと検査しろー、に従って無闇矢鱈に検査対象を拡大した挙げ句、医療崩壊を起こし多数の死者を出した。
だが、この先、日本は、第二の感染爆発を抑え込める確信はあるのか?


ギルベルトたちも話を止め二人の話に注意を向けた。


日:この先も上手く行くという確信はありませんが、ダイヤモンド・プリンセス号の試練があったから、医療現場の準備を整えることができたということが大きかったのではないかと思います。

独:そう言えば、「ダイヤモンド・プリンセス号の一件があったから、検査対象を絞ることの意義や対処方法をを実地で学ぶことができた」と言っていたが、具体的にはどういうとなんだ?




『時間を稼ぐこと』




日:それが、『鍵』でした。
1月30日に自衛隊に災害派遣命令が発令され、当初は武漢からのチャーター機帰国者の対応に当たることになっていたのですが、イレギュラーなダイヤモンド・プリンセス号の入港でその対応にも当たることになりました。
実は、この事が幸運でもあったのです。
自衛隊の生物兵器対応の専門部隊が、自衛隊中央病院の医師を始めとした医療関係者に未知のウイルス感染者の受け入に対する様々なレクチャーを行い、万全の準備を整えさせていました。
D.P号を始めとした初期の感染者を自衛隊中央病院が受け入れたことで、他の感染者受け入れ指定病院が患者の受け入れ準備を整える時間を稼ぐことができたのです。
自衛隊病院の医官は感染者の治療に当たる中で知り得た様々な情報を整理し、厚生労働省を通して医療機関に提供され、各医療機関は自衛隊中央病院の情報を基にして対応に当たることができたのです。
対応に当たった自衛隊の医官も、中央病院の医療関係者も一人として感染者を出すことがなかったことはお伝えした通りです。

日:また、D.P号が完全に隔絶することのできる客船であったことも幸いでした。
人員数は確定しており、外部から新たな感染者が入り込むことはありません。
感染の初期症状や、どのような過程を辿って治癒して行くのか、或いは悪化して行くのか、どのように感染拡大して行くのか、どのような対策を取れば感染を収束させて行けるのか、隔離は有効なのか、マスクや防護服は感染防止に役立つのか。
様々なデーターが収集され、関係機関に共有され、それらのデーターを基に『新型コロナウイルス感染症対策専門家会議』が開かれ、その後のChinese Virus対策に活かされることになったのです。
そして、その情報は、防衛省を通して各国の『軍』にも伝えられたものと思われます。

英:俺たち欧米がD.P号の対応を非難していた間に、日本は着々とデーターを収集し、Chinese Virus対策に活かしていたんだな。

日:傍目にはイライラハラハラだったでしょうが、結果としてD.P号はたくさんの贈り物を遺して行ってくれました。
3月25日に船内消毒を終え、横浜港を出港しています。








*****





■「ダイヤモンド・プリンセス」横浜出港、消毒終え2か月ぶり 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News
www.afpbb.com

2020年3月25日 21:54 発信地:横浜/神奈川
【3月25日 AFP】新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス(Diamond Princess)」が25日、横浜港の埠頭(ふとう)から離岸した。
同船では乗客乗員計712人が同ウイルスに感染し、10人が死亡した。
当初約3700人が乗っていたダイヤモンド・プリンセスでは、一時は中国以外では最多の集団感染が発生。日本が当たった検疫対応についても世界中のメディアが大きく報じた。
横浜市関係者はAFPに対し、「消毒作業は完了した」と述べ、同日午後2時ごろ離岸すると明かしたが、行き先や乗員数については言及しなかった。同船の航行は2か月ぶり。



■Twitterより
[サヘル]
今朝友人から送られてきた写真。 消毒終えた ダイヤモンドプリンセス ARIGATO JAPANっと客室灯で メッセージを。 ウィルスが蔓延してしまった船内ですが、船が悪いわけではない。色んな意見はあるとは思いますが、こうゆうメッセージが日本へ向けていることも ちゃんと知る事も大切だと感じます。

【画像】 はこちらから ↓
mobile.twitter.com




■ジョセフ・M・ヤング 駐日米国臨時代理大使
米政府と米国民を代表して、ダイヤモンド・プリンセス号の米国人乗客に最高のケアをしてくださった日本の医療関係者の皆さまに感謝申し上げます。
【Twitter動画】
mobile.twitter.com






*****



普:結局欧米は日本方式を採用したわけだな。
時間稼ぎをし、感染ピークをできるだけ遅らせ、クラスターを潰して行く。
Chinese Virusの治療薬も日本製が有望だったな?
アビガン、イベルメクチン(ストロメクトール)、フサンにオルベコスだったか?
イベルメクチンは2015年にノーベル医学生理学賞を受賞した日本人が発見したんだよな?

日:大村智博士です、微生物が生産する天然有機化合物の研究者で、北里大学特別栄誉教授です。
静岡県伊東市のゴルフ場で採取した土から発見された放線菌(Streptomyces avermitilis)が、 アベルメクチンという物質を作り出すことを突き止めたと言われています。
ペットの駆虫剤として使用されていたアベルメクチンを、アメリカの製薬会社が人間用として開発製造したものがイベルメクチン(ストロメクトール)です。
不思議なことに、この放線菌(Streptomyces avermitilis)は日本にしか存在せず、世界中を探しても何処からも見つからなかったそうです。
更に不思議なことは、それ以降自然界の何処からも発見されず、最初の発見場所のゴルフ場にも何度も探しに行ったそうですが、遂に発見することはできなかったそうです。

伊:なんだか奇跡みたいだね…

普:欲得もなく、ただひたすらに研究に邁進する大村智博士への神からの贈り物だったのかもな…、こうした事態を見越して…

日:もしかしたらそうなのかもしれませんね。
ゴルフ場の土も「いい感じの土だなぁー」と思って拾ったそうですから。


菊は、ひたすら土を採取し続ける我が子を想い柔らかに微笑んだ。


独:アビガンはドイツでも有効性が確認され、数百人分を発注したところだ。

日:伺っています、ドイツ以外にも多くの国からアビガンの無償提供の求めがあると。
臨床試験で有効性が認められたなら、できればChina製の後継薬(ジェネリック)ではなく、日本製を求めていただければ思います。
と申しますのは、製薬物質については特許切れなのですが、製薬方法の特許はまだ切れてないからです。
製薬物質は同じでも、製薬方法や製薬行程が違えば異物が混入したり異変が生じたりする恐れがあり、重大な医療事故を引き起こす危険性があるからです。

日:新型インフルエンザウイルスの治療薬として製薬されたアビガンは、ウイルスの増殖を阻止する作用があります。
その性質からアビガンはあらゆるウイルス疾患の治療薬となる可能性を秘めてるのです。
その為には、正しい製薬物質を使って正しく製薬されたアビガンで評価されることが重要なのです。
間違った製法で作られたアビガンで、重大な医療事故が起きたり、効果が期待できないと評価されたりすれば、他のウイルス疾患で苦しむ人々の命を救う機会を失ってしまうことになります。
日本政府がアビガンの無償提供に踏み切ったのは、そういう事態を回避する為ではなかったかと思います。

独:Chinaの研究者がアビガンの研究論文を撤回したのはそういうことか。

英:そう言えば、いつだったか、アビガンがChinaに盗まれたと聞いたことがあるな。

日:2014年のエボラ出血熱の特効薬として候補に選ばれた時のことですね。







*****




■中国に盗まれた「エボラ特効薬」:FACTA ONLINE

facta.co.jp
2014年
富山化学の「特許」を盗む
ワクチンは、ウイルスが遺伝子変異すると効果が薄れるため、ウイルスが変異しても効く治療薬が、どうしても必要だ。世界が今、注目する治療薬候補は3つある

エボラウイルスはインフルエンザウイルスと同じRNAウイルスに属しているので、アビガンがエボラウイルスにも効くと想定され、しかも、エボラウイルスを感染させたマウスの試験でアビガン投与群は死亡例がゼロだったため、米国防総省はパンデミック(感染爆発)に備え、軍需品として開発に乗り出した」(政府関係筋)。米国などは臨床試験を急ぎ、年末から年初には承認することになりそうだ。
世界保健機関(WHO)は9月の専門家会合で、エボラの治療法として、回復した患者の血液、血清による治療を第一とし、ワクチンについては安全性確認後に感染国の医療従事者に投与すること。治療薬については有効性と安全性を確認してから検討する方針を示していた。
それにしても怒りに堪えないのは、この専門家会合後の記者会見で、中国が抗インフル薬として人民解放軍に使用を認めたJK-05が、富山化学のアビガンと同一成分であることが判明したことだ。
富山化学は中国でアビガンの物質、製造、用途特許を出願しており、中国の研究機関が富山化学の成果を掠め取り、軍需品として製造を開始していたのだ。これは明らかな特許法違反である。
(略)





*****





英:2014年のWHOはちゃんと機能していたんだな。

日:China製の検査キットやマスクに防護服などの医療品が、著しい粗悪品だと世界中で問題になっています。
China製ジェネリック・アビガンが如何に安価でも、安価は安価なりに理由があるのです。
Chinaは人権がなく、人命は空気よりも軽い国です。
人間の命を弄び、何一つ真実のない共産主義国家に、患者の命を救う最も重要な医薬品を委ねてよいものでしょうか?
私たちは、China共産党が『救世主』なることだけは絶対に赦してはならないのです。

独:同意する。

英:Chinese Virus禍を招いたChinaを決して許さない!
必ずこの報いを受けることになるだろう!






*****




■「コロナ拡大は中国政府のせい」欧米で激しい怒りの表明が相次ぐ(週刊SPA!) - Yahoo!ニュース
headlines.yahoo.co.jp

2020.4.8
新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。東京でも感染者数が1000人を超え、4月7日には政府がついに緊急事態宣言を発令した。
 欧米各国の惨状は、すでに報じられている通り。医療崩壊したイタリアやスペインはおろか、アメリカのトランプ大統領も、3月末の会見で米国内での死者が20万人にのぼる可能性がある、との試算を明らかにし、「地獄のような2週間になるかもしれない」と述べた。
「中国政府が隠蔽しなければここまで広がらなかった」
 このように、全世界がいまだ収束への道筋を見いだせないでいる現状だが、同時に、国際情勢は、すでに“アフターコロナ”を見据えた動きを見せ始めている。
 アメリカでは、先月12日にフロリダ州の個人や企業が中国政府を相手に損害賠償請求の訴えを起こした。テキサス州やネバダ州でも同様の訴訟がなされているという。
 フランスも、政府のサイトにコロナウイルスの伝染が「中国から広まった」と明記。これに対し、中国メディアが「発生源が中国とは限らない」との中国政府の主張を用いて反論した。

 そんななか、いま最も厳しい視線で中国を見つめているのがイギリスかもしれない。実際には中国全土で最大40倍以上もの感染者数がいた可能性を伏せていたとして、ジョンソン首相が激怒しているのだ。
『BUSINESS INSIDER JAPAN』3月31日の記事によると、イギリス政府関係者は、コロナ危機が一段落ついたあかつきには、<中国政府は「報い」を受けるだろうと警告している。>というのだ。
「中国は敵性国家」イギリス主要紙の激烈コラム
 そして、とうとうイギリスの主要メディアからも中国に対する容赦のない批判が飛び出した。『The Telegraph』4月1日の記事には、衝撃的な見出しが付けられていた。

「Coronavirus means that we must now treat China like a hostile state」(コロナ危機が意味するものは、今こそ我々は中国を敵性国家として扱わねばならないということだ。/以下すべて筆者訳)

 コラムは、ジョンソン政権を怒らせた感染者数の“偽装”疑惑のみならず、その後の中国政府の取った無責任な振る舞いを、こう断罪する。

<あたかもウイルスの被害者であるかのようなメディアキャンペーンを展開し、40000を超える人命が失われる世界的な公衆衛生上の危機を作った責任から逃れるのみならず、第2次大戦以来最悪の世界不況を招いた。>

 そのうえで、中国との経済的な結びつきによるメリットに目がくらんできた欧米の政治家たちのナイーブさこそが問題だったと分析し、こう締めくくっている。
 <西洋のお人好したちによる、とりあえず中国を信用してみようかなどという時代は、完全に終わったのだ>





*****





日:救世主と言えば、ドイツ政府も思い切った決断をされましたね。
イタリアやフランスの重症者を受け入れたと聞いています。
フランス政府が、TGVで重症者の大規模な移送を行ったことは我が国でもニュースになっていました。

独:兄さんの助言もあって政府に働き掛けたんだが、医師会もよく決断してくれたものだ、感謝する。
しかし、重症者を受け入れると言ってもそう簡単ではない。
患者の搬送をするにしても呼吸器や心電図モニターその他の医療機器なども同時に搬送しなければならず、医師や看護師を付き添わせなければならない。
その煩雑さや医療現場の過大な負担を思えば大変な苦難を強いられたが、軍の協力を得て大規模な移送が行われ、今や国境を越えた緊密な連携が取られている。

日:EUは一つですね。

独:ああ、欧州は一つだ。





*****




■ヨーロッパ 国境越えて患者受け入れ 新型コロナウイルス | NHKニュース
www3.nhk.or.jp

2020年3月29日
新型コロナウイルスの感染が広がるヨーロッパでは、重症の患者が急増し、医療機関が十分な治療を行えなくなるおそれが出てきたことから、28日には、感染拡大が深刻なイタリア北部からドイツが患者を受け入れるなど、国境を越えた協力も始まっています。
ヨーロッパでは28日、感染者がイタリアで9万2000人、スペインで7万2000人、フランスで3万7000人をそれぞれ超え、感染拡大に歯止めがかかっていません。
このため、イタリア北部やフランス東部など、重症の患者が急増している地域の医療機関では、十分な治療を行えなくなるおそれが出てきていて、フランスでは、軍用機や高速鉄道を使って感染者の少ない南部や西部に患者を搬送しています。
また、重症の患者を周辺の国が受け入れる、国境を越えた協力も始まっていて、28日には、イタリア北部の患者6人を乗せたドイツの軍用機が西部ケルンの空港に到着しました。
イタリアとフランスからの重症患者の受け入れは、スイスやルクセンブルクも行っています。

ドイツのクランプカレンバウアー国防相はツイッターで「国境を越えた支援が重要だ。ヨーロッパは結束している」と書き込み、今回の危機に対してはヨーロッパの結束が必要だと強調しました。



■仏、新型コロナ感染者をTGVなどで大規模移送 流行地でICU確保へ 写真15枚 国際ニュース:AFPBB News
www.afpbb.com

2020.3.30
【3月30日 AFP】フランスでは29日、新型コロナウイルスの感染拡大により集中治療室(ICU)の不足が深刻な懸念となっている東部の病院から、感染者数が比較的少ない西海岸や隣国ドイツの病院へ患者の大規模移送が行われた。関係当局は今後数日間で重症例がさらに増加するとみて、警戒を強めている。
これまでで最大の移送作戦は、仏国内でも最も感染者が集中している東部ミュルーズ(Mulhouse)とナンシー(Nancy)の病院から、高速鉄道TGVの特別列車で西海岸まで患者36人を運ぶというもの。病院関係者は29日未明から警察や軍の警備の中で、数時間かけて1車両に4人ずつ患者を乗せた。
「病床を空けなければならない。これは絶対に必要なことだ。患者数は増加し続けている」と北東部メッス(Metz)近郊の救急当局者は述べた。
同じく東部のストラスブールにはドイツ軍の軍用機が初めて派遣され、患者2人が独南部ウルム(Ulm)の病院に移送された。
アメリ・ドモンシャラン(Amelie de Montchalin)仏欧州問題担当相によると、現在およそ80人のフランス人感染者がドイツ、スイス、ルクセンブルクの病院に入院している。
ICUに入院中の重症患者は、仏全土で4600人を超えている。多くは呼吸器に深刻な症状があり人工呼吸器が必要だが、関係者によれば間もなく機器の不足に直面する恐れがある。
エドゥアール・フィリップ(Edouard Philippe)首相は28日、新型ウイルス流行前の1月時点で約5000床しかなかったICUの増床に政府が取り組んでおり、近くベッド数は1万4000床に増えると語った。














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