Twenty Four Seven

１２月に入ると
私達受験生は本格的に
そういうモードに入ってきて
学校もそういう体制に。
各クラスでは最終進路面接が
行われ始めて、
２組も例に漏れず
面接が始まりました。

２組の友達のＡは
あたしの恋を知っていたので
｢月曜、面接あるんだけど
面接終わりに話せるかもしれないし
しおり、待ってみる？｣
と有り難いお誘いを頂きました。
それであたしはＡと２組で
先生くるまで待っていて
そんで先生が時間になってきたので
邪魔になるからと退室。
その際にたまたま
持ってきていたデジカメの中の
うちのわんこの写真見せてみたら


｢…(はん、ってされた)｣


…鼻で笑われたっ！！
なんかムカつくので
ばしこっと先生叩いといたｗ
で、そのあと２組の前でぼんやりと
待っているのもなんか…なので、
A組に友達のＢがたまたまいたので
A組前で彼女と話していました。
そうしたら今度は
２組のＣがやってきて、
きけば次の面接がＣなのだそうで…
Ｃもあたしの恋のことを
知っている友達だったので、
もしかしたらＡとＣの面接の間に
Ｃが気を利かせて
少し先生と話せる時間を
作ってくれるかもしれないと
淡い期待←
そんな感じでA組前で
ＢとＣと三人で
Ａの面接が終わるまで、と
話していたら、
いきなりＢがニヤニヤして


｢しおり、…後ろｗ｣


と意味深な事を言うので振り返ったら
先生がいた！！！
あたしは驚きすぎて
可愛い反応も出来ずに


｢うわッ！！
なんで先生いんのッ！？｣


と叫んでしまいましたorz
したら先生はちょっと
面白くなさそうな顔して


｢面接終ったから、
Ｃを呼びに来たんだけど｣


って…まぁ、ご尤も←
そんであたしはもうパニックになって
とりあえず遠くにＡを見つけたから


｢もう超遅かったじゃん！長すぎー｣


なんて言ったら、


｢じっくり話してたんでしょ！｣


と先生が、軽く体当たりするみたいに
つんって小突いてきた！！
先生、今まで向こうから接触とか
してきたことなかったから
すごくびっくりしたし、
すごく嬉しかった…。
だからあたしもつんって仕返したら、
また向こうもつんってしてきて。
なんか、本当、
二人してじゃれてる感じが
すごく幸せだった(´m`)

それからしばらくＡ、Ｂ、Ｃと
四人と先生混ぜてしゃべったんだけど
やたら先生と目が合った感じして
ちょっとドキドキしちゃった。
すごい先生との距離も近くて
もう死にそうだったな
したら、結構話していたみたいで
そろそろ先生がＣと
面接に移ろうかって
雰囲気になってきたので、
ここでつい、Ａに


｢やっぱり先生と写真撮りたい…///｣


って呟いたら、Ａが気を利かせて
先生に話してくれた！
けど、二人で写真撮る勇気はなくて
２組メンバーで撮ろう！っていって
(…て、あたしは６組だけど←)
ＡとＣも巻き込んで
A組のＢに写真撮ってもらった。
で、あんなに笑えっつったのに
先生てば超無愛想で


｢ちょ、この顔は酷いわｗ｣


とか言ったら、先生、
したり顔してたから、
わざとだなｗなんて思った←

それで、Ｃには
面接時間遅れさせちゃってごめんねと
謝って(そんでお礼も言って←)
その日は帰りましたー。

…んですが、実は後日、
この日の裏話をＡからきいたのです。
それがあたし的には
すごく嬉しかったので
記録しときます。

そのあともやたら
スカートを注意されたりで
なんとなくイイ感じにじゃれあって、
１２月に入りました。

それにしてもあたしは本当に
思ってることをストレートに
言えない子みたいで…
ある日カフェテリア
(学生食堂みたいな場所)
で先生に会って。
その時、なんとなく、


｢あれ、先生髪切った？？｣


って聞いたんですが…
なんと、それが偶然当たってて、
そうだよ、と言われたあたしは
ちょっと驚いてしまった。
｢やっぱり！かっこよくなったね｣
とか
｢似合ってるね｣
とか
そういう気の利いたことを
言えればよかったのに
実際は


｢あ、そーなんだ。
なんか違和感あるなぁって思ったー｣


なんて言ってしまったorz
せめて、
｢いつもと雰囲気違ったから｣
ならまだ救いようがあったのに…
もう、素直に褒めることさえ
恥ずかしくて出来ない自分が
すごく嫌になりますorz
先生の反応見る前に
ちょうど先生オーダーし始めたから
結局どんな顔してたのか
分からなかったんですが…
まぁ、良くは思ってないですよねorz

もうちょっと勇気出して
自分の気持ちを伝えられたら
自分ももっと楽になる
とは思うのですが…
ただでさえ本人を目の前にすると、
頭がパニック起こして
言おうとしたこと吹っ飛んじゃうのに
予想外のこと起きたり、言われたり
偶然ばったり会ったりすると
もっと頭が回らなくなってしまう…
きっと、可愛くない子って
思われてるんだろうなぁ…と
考えるとちょっと凹みますorz
友達からは、
｢しおりはかなりのツンデレ！
友達の前だとデレばっかなのに
本人の前だと
ツンしか出さないタイプの。｣
と言われました…
それって…
ただの嫌な女じゃあ…？←
ツンデレってデレがあるからこそ
いいのであって、
ツンしかない女って
単なる意地悪な、気の強い女
…ですよね？←
……………
もっと、素直になりたい…

そういえば
１１月のことを振り返っていて
思い出したことがひとつ。

ちょっと先生との距離も
縮まってきたかなぁと思って、
あたしは思い切って
アプローチを再開したんです。


｢そういえばさぁ…
三編み、ハマっちゃったかも。
…先生がイイって言うから…｣


あたしとしては
かなりの勇気でした。
もう恥ずかしくて、死にそうで。
だから、


｢…て、冗談だけどｗ｣


と照れ隠ししてしまったorz
なんか…無理なんですよね、あたしorz
そしたら先生は笑って、


｢ははは。
うん、けどまぁイイと思うよ｣


だって！
やっぱり、すくなくとも
好印象だってことは
確かなようでほっとしました。
そしたら先生がいきなり、


｢三編みっていえば…
俺の高校時代の元カノも
卒業式に三編みするって言って
髪伸ばしてたなぁ…｣


…(°Д°)ﾊｧ？
あたしはなんて返せばいいの？
てかどんな反応を期待してんの？
あなたが無意識に、
無意味に言った言葉に、
こんな悩まされるってこと
こっちの身になって考えてよ。
まぁ…元カノの話だから
まだ流せたけど、
今カノの話なら
完璧に死んでたorz
あたしは｢へー…｣としか
言えなかった。
下手なこと言ってまた
距離空けられたくなかったから。

それからしばらくたって…
あたしはまたちょっと
ネガシンのループにはまって…
その日はすごく
無愛想な態度ばかり
とってしまった…
授業中の小テストも
半分以上埋めずに提出…
本当、自分が嫌になって
仕方なかった。

けれどとりあえず
なんとか立て直して
完全回復とまでは言いませんが
だいぶ良くなって。
次の授業の時に
いつものように
黒板消すのを手伝いながら、
この間の態度について
先生に謝ったんです。


「…この間は、
ふざけた答案出して
すみませんでした；；」

「いや、気にしてないよ。
なんかあったの？」

「…不定期に襲ってくる波が
最悪な日だったんですorz」

「んー…まぁ、誰にだって
そういう日はあるよ」


…優しいよ。
そう言ってもらえるとすごく、
ほっとします。
先生があんまり
気にしていない、というより
あたしを心配してくれてるふう
だったので、
とりあえず安心。
それで、いつまでも暗いのも
どうかなー…と思って、
別の話題に。


「そういえばあたしの友達が
インフルになったっぽい」

「あ、知ってる」


…その友達は５組なのですが。
あなたは他クラスの情報まで
網羅しているのですか？ｗ
と思ったら、たまたま
先生が電話をとったみたい。


「あたしはいつも
一緒に帰ってるのに
昨日そのことを知ったんだけど」

「おいｗ」

「でさぁ、昨日急いで
メール送ったんだけど、
全然返って来ないんだよねー
…具合が悪くて
返事どころじゃないのかな？」


まぁ彼女は元々
メールをすぐ返信する
タイプではないし、
返ってこないことも多いので
そんなに気にしては
なかったんですけど、
そしたら先生、


「お前のこと友達って
思ってねぇから
メール返さないんじゃない？ｗ」


なんてニヤニヤしながら
冗談を言ってきた！！
あたしがちょっと元気ないから
元気づけようとしてくれたのかな？
まぁ、とはいっても、
酷いことを言ったのは
変わりないので(笑)、
思いっきり叩いておきましたｗ
痛ってぇ！って言ってたけど
あなたが悪いｗｗｗ
けど先生のおかげで
ちょっと元気になったよ。
…ただ、その光景を
(たぶん)先生のこと好き、
もしくは先生になついてると
思われる子に
目撃されてしまった。
うーん…なんかちょっと
視線が痛かったが…
まぁ、いいか←

ここまでが１１月のお話。
少しずつ、先生の中で、
お気に入りの生徒っていう
ポジションにつけていたなら
いいのになぁ…

このあたりから１１月。

それから、やけにスカートの丈を
注意されるようになりました。
うちの学校は結構
スカートに厳しいのですが、
もう高校三年にもなると、
正直まぁ…見逃される訳で←
それでこっちもスカート短くなって。
前はなんも言ってこなかったのに、
急に会う度に


｢ちょっとあんたー、
スカート短いんですけど？｣


なんて注意されるようになった。
まぁあたしは適当なこと言って
いっつもスルーするんですけど←
うーん…しかし、
女子高生全体的に見ると
全然短くはないのですが、
まぁ、学校内では確かに
短いかもしれない…
けどそんなに
脚ばっか見なくても良くない？
とか、正直思います笑

黒板消す時も
あたしが上の方を消せずにいたら
さっと察知して、消してくれて。
黒板消す為とはいえ
すごく近くに来てくれたのが
もうドキドキして仕方なかった。
自分から先生に触れるのは
全然緊張しないのにね←

後は、思い切って
先生の好きな音楽も聞いた！


｢そういえば先生ってどういう音楽好きなの？｣

｢んー？｣

｢なんかヘビメタとか
聴いてるイメージあるー｣

｢ははは。
俺はねー…嵐とか｣

｢え、マジで？｣

｢…冗談だよ｣

｢さすがにジャニオタはキツイわ｣


で、あたしはここらで
メガネケースとかリップスティックとか
落としまくって…
あわあわしてるうちに
先生、先行っちゃった(´；ω；)
けど去り際に、


｢あ、でさっきの話だけど、
俺はGReeeeNとか聴くよ｣


って答えてくれた！
けどあたしは慌ててたから
ちゃんと返事出来なかったけど…

少しずつ…近づいてるのかな。
けどまだ、ちょっと
距離をとって接してきてる？
という気持ちもあった。
まだまだ笑顔がぎこちないな
とか
目もあんまり合わないな
とか
話し掛けてこないな
とか…
でも、負けたくない！
少しでも近づきたい…
やっぱり好き。だから。