僕らの消失について、
お話ししよう
彼女たちは、残ることが許されなかった、
* 消失系女子 *
(直す意志を)
いつからだろうか、フロウフロウの投影機は壊れていた
いつだろうか、その故障を直すのはとても困難で、下手をすれば自分自身が消えてしまうと聞かされたのは
その一か八かの奇跡を信じて、故障を直してくれる、君たちの後ろ姿がとても眩しい
その一か八かの奇跡を求めて、走りだした君の優しさがとても身に染みて
ああ、神様、こんな悲しいことはありません
消えるなんて、そんな悲しいことは、みんなの前ではしたくありません
せめて、この意志だけは
泣き続ける仲間に
届きますように
………
フロウの投影機の故障を直してくれているのはビットです
アリシアの頼み
ビットだけじゃダメなことは、自分もアリシアも分かってる
けど、やれるだけのことはしたい、と意志を貫いている
走りだした、と言う子はさらさ
フロウととても仲良しでフロウの辛さをとてもわかっている
からこそ、彼女のためにも無茶して奇跡を求めてるんです
*
(最後の笑顔は)
いつからか、記憶喪失なこぺる
何故ここにいるのか、なにもかもが分からない状態で、消えかける自分を目の当たりにし、混乱した
その瞬間を見てしまったリカ
その時のこぺるの顔は、"独り"と言うことを訴えていたようで
ワンやあゆむといる日々は楽しいだろうけど、記憶喪失というものが気に掛かり離れない
リカは彼女の笑顔が見たくて、彼女のために何か力になろうと決めた
記憶喪失が戻ったとき、真実を知ったとき、辛くないようにしてあげるから
でも、その想いは届かなかった
………
これを作ったときはまだ公式発表してなくて、発表したとき、公式の記憶喪失を入れてまた話を作りました
ワンとあゆむと一緒にいるのは暖かいけど、記憶喪失の中にどこか"独り"を感じていたこぺる
だから、誰よりもその気持ちをわかるリカが、この話に繋がっていったのかもしれません
*
(流れていくなら、
止めてあげるから、)
シエルは雲、空に広がる白い幸せ
しかし雲は形を変え、消えていく
シエルもそう、いつか形を変え消えていくのかもしれない
彼女は"消失"から逃れられない
それなら、今を前向きに生きていくことを考えるも、現実は辛いことだらけで
そのとき現れたのは向日葵
「辛かったね、頑張ったね
君はもう無理しなくていいんだよ
私が君といるから
君の思う人もずっといるから
笑顔をあげる、たくさん
そして、君が辛くなくなったら
笑顔を見せて」
涙が止まらなくなる
こんなに暖かいのは初めてだ
私は、幸せになれるんだ
………
シエルは雲の"消失"からは逃れられないんです
いつかは分からない、けどいつしかは必ず消えていく、そんな命なんです
それをわかって、烈はシエルを愛していくと思います
ちなみに向日葵はリゼットです
烈からテルオ、テルオからリゼットと繋がってきました
リゼットは笑顔を届ける向日葵だと思います
"消失"が変わらなくても、
消えなくても、
今を生きて、信じて、
笑っていられれば
…幸せなんです
ねぇ、神様
【僕らの消失についてお話ししよう】
*