*
ぼくのメジャースプーン
* 著:辻村深月
これを手に取ったのは
2009年6月でした
本の裏に書いてあるあらすじを見て
次に読む辻村深月さんの本は
コレにしよう!!と
意気込んで買いました
結果、凄く良かった!!
* 簡単なあらすじ
とある日、学校で飼っていたウサギが惨殺された。その事件が切欠で、"ぼく"の幼なじみが喋れなくなってしまう。その犯人に"ぼく"が罰を与えるチャンスが一度だけある。幼なじみの為、罰を与える為の、小学校四年生の"ぼく"の闘いの話
* 健気な話。とても、健気な話
恋とか
愛とか物事の分別が
まだはっきり解りきれていない
"ぼく"の年齢
だけど、
愛情があるお話
"ぼく"と幼なじみの間には
子どもなりの
愛がある
その
愛は今のあたしが感じたり
持ってる
愛より
とてつもなく深くて柔らかいモノ
そう思いました
* 話の着地点は、
「人間の強さ」
を表しているように感じました
愛情、友情、人との関わり、
責任、正しいと思う心
総てが混ざり、
その着地点なんだな、って思いました
* "ぼく"の優しさや気遣い、
幼なじみの優しさや気遣い
それが物凄く丁寧に書かれている
"ぼく"目線で
物語が進んでいく事が多いので、
語り口調や考え方が
子どもらしい純粋なモノであるから
現実味を帯びているし
登場人物に愛着がでる
感情移入も凄いできるお話
* とても感動しました
だからと言って、
泣いた訳ではありません
泣く事もできない程
大きい感動であり、
残るものがありました
* 人を純粋に想う気持ちの始まりを
忘れてしまいそうな時に読んだら
より感動すると思います
※ 追記に
ネタバレ?というか
今までの辻村深月さんの物語と
この後に書かれた
辻村深月さんの物語の
人物のリンクについて
軽く触れる程度に書いています
知りたくない方は
ご注意下さい!
追記は投稿時間上の★から!
*
凍りのくじら
* 著:辻村深月
最初、この本を手に取ったのは
2009年7月頃です
その時本当はあんまり乗り気では
ありませんでした
あらすじを読んで
ピンとこなかったのです
でも書いたのが辻村深月さんだから
という理由で買い、読みました
完全にナメてました
感動します、これは
* 簡単なあらすじ
藤子・F・不二雄を尊敬する父が失踪してから5年。高校生の女の子が、一学年上の男の子に写真のモデルを頼まれる。その頃に周りが変化し、不快な出来事が起こる。ドラえもんの道具が、その女の子を掬い上げる。
* 人間の精神世界をよく理解して
書かれているお話
気味の悪い出来事、
予想もしない衝撃的な出来事
人間の関係性が書かれている
* 主人公の女の子が少し
あたしと似ているので
とても共感してしまった
とてつもなく冷めていて冷静
* またまた泣いてしまった
でも号泣とかではなく
ほろほろ泣きましたね
悲しいとか、嬉しいとかではなく勝手に涙がでました
何なのかハッキリわからないけど
でも、衝撃があるし感動する
気味悪い事もあるけれど
結果的に
ふわっとしたお話
* 周りを信用していいか、
友達関係が不安になったりした時に
読むと安心できる場面もあります
人間関係を考えてる方には
オススメな物語です!
※ 追記に
ネタバレ有り!
あたしが感動した場面の事や
気に入ってる場面、
登場人物の名前など
出てきてしまいますので
詳細を知りたくない人は
注意して下さいね!
因に追記は投稿時間上の★から
ぶっ飛ぶ事ができます!
*
子どもたちは夜と遊ぶ
* 著:辻村深月
これは辻村深月さんの二作目
でもデビュー作の
『冷たい校舎の時は止まる』の前、
彼女が高校三年の受験時に
書いた物語です
これを17歳、18歳で書いてしまう
本当に凄いです
あたしがこの本を初めて読んだのは
2009年5月です
辻村深月さんの本で一番最初に
手にとったお話です
ちなみに辻村深月さんが
作家さんで一番好きなのですが、
その辻村深月さんの物語で
一番好きな話が
子どもたちは夜と遊ぶ
なのです
* 簡単なあらすじ
二年前、大学の論文コンクールで実在しない生徒『i』という者が現れた。
高校三年の男の子が行方不明になった。世の中が騒ぐなか、一人の人物だけがその事件の詳細を知っていた。「『i』はとてもうまくやった。」姿を表さない『i』に会うため、とあるゲームを始めてしまう。
残酷で、悲しい孤独な
愛のお話
* これは
号泣しました
今までで一番泣いた本です
負のスパイラルが描かれている
残酷でグロテスクな表現が多いけど、
愛情も多く書かれている
ベタベタした愛じゃなくて、
さりげないけど
深い愛
悲しい、けど儚くて綺麗です
* またまた人物が魅力的
性格悪い部分も皆あるんだけど、
個性があって周りの幸せを
ちゃんと考えている
冷めた所も、無謀な所も
ちゃんと人物に溶け込んでいて
人格になっている
不自然な所がない
辻村深月さんは人物を創るのが
本当に上手だと思います
* 事件の裏側を書いてる物語です
こんな事を考えていたんだ、
こんな気持ちだったんだ、
そう気づける作品
目に見えてるものより
目に見えない不確かなものが多い
それを読めるようにならなきゃ
って、思えました
* トリックや意外な事が多い
先が全く読めなかったです
いっぱい疑問点や、付箋があります
だから全ての真相に気づく人は
なかなかいないと思います
最後全てハッキリするので
読後感も清々しくていいですよ!
* 最後に!
タイミング、
愛、家族愛、理想、
現実逃避、友情、歪んだ気持ち
それが書かれたお話です
安易なお話ではありません
衝撃を受ける、傑作だと思います
是非、読んでみて下さい
※ 追記に
ネタバレ?ではないですが
登場人物の名前を出しますので
知りたくない方は
注意です!
追記は投稿時間の上にある
★の画像から飛べます
*
冷たい校舎の時は止まる
* 著:辻村深月
辻村深月さんのデビュー作
第31回メフィスト賞受賞作
2009年の6月に初めて読みました
これは、凄い
* 簡単なあらすじ
→雪の日、普通に登校してきた同じクラスの高校三年生八人が学校に閉じ込められてしまう。八人全員が、2ヶ月前に学園祭で飛び降り自殺したクラスメイトの名前と顔を忘れてしまっている、青春ミステリー。
* 登場人物が多く、長い小説
でも手が止まる事なく読めるし、
何回も繰り返し読んでしまう
* 登場人物全員の悩みや状況、
その着地点がちゃんと書かれていて
入り込んでしまう作品
* 登場人物が魅力的
現実にいなさそうで、いる
いそうで、いない
そのギリギリのラインで
書かれている人物もいて魅力的
でも人物には
現実味が凄くある
子どもの頃の記憶や思い出が
細かく書かれていて
人格が出来上がっている
ちゃんと生きている
すごい、魅力的
* ストーリーの設定は
勿論あり得ない事として
最初は考えてしまったけど、
話の細部が丁寧に書かれているから
読んでいるうちに
すんなり入り込む事ができる
* 所々、
涙しちゃった
登場人物一人一人が
生きていく事に対して真面目で
人として頭がいい
共感する部分が多くて
理解者ができた感覚になる
*
トリックも盛り込まれている
全然気づかなかった
ハラハラ感も
ドキドキ感も
ちゃんとしっかり味わえます
* 最後に!
読後感も凄くいい
ご本人もおっしゃってるんですが
これは辻村深月さんの名刺です
あたしにとって
とても大事な作品です
読んだ事のない方は
是非手に取って読んでみて下さい!
※ 追記は
ネタバレ?ではないですが
登場人物の名前を出します
知りたくない方は
ご注意を!
ちなみに追記は投稿時間の上
★の画像から飛ぶ事が出来ます