昨日は仕事のあと姉夫婦のところにお泊まり
色々とこれからのことを三人でどうしたらよいのか相談したり何なり
姉と兄と私、の三人きょうだい
すべての家庭がそうかは分からないけど
やはり、親からの願望や期待というものはあって
母親の生い立ちや環境や病気から
どうしても、同性で長女である姉へのそれは特に凄まじい
父親も、一見理解はあるように思えるし、実際冷静に考えてくれるのだけど、意外に手強い
昨夜も鍋をつつきながら
母親から姉へのメールを三人で回し読み読み
どうしようねと対策を練り練り
なんかね、里帰り出産希望なんだって
出産の前後しばらくを、私たちの実家で過ごして欲しいんだそうな
池袋で姉と待ち合わせて、帰りの電車内でちらっとメールの概要だけは先に聞いたんだけど
ん?ってなった
あれ?そもそもまだ妊娠もしてないよね?って
なんですでにそんな話になってるの?って
それで帰ってから件のメールをお披露目してもらって
読んでたら、まあ凄まじいこと限りなし
姉の返信は細心の注意と気遣いを払って、それでいて変に期待を持たせることのないように
本当に真っ当な文章で以て返していたんだけど
その内容をどこをどうすればそんな解釈ができるのか不思議なくらいに曲解するわ、一つの単語にえらい食い付くわ
「私は早くに母親を亡くしたから出産前後に娘を支えてあげるのは夢だったのに私は要らないんだね」←言ってない
「○○君(旦那さん)が言うデメリットって何なのかな?」←旦那さんデメリット発言してないしそもそも旦那さんがどうこうは一言も書いてない
「兄も今年結婚しちゃうし、毎日死にたくて堪らないです」
「でも兄の結婚式までは頑張って生きるね。もしもの時はあなたたちに迷惑かけちゃうけど先に謝っておくね」
「あなたは若いし、きっといいひと見つかる」←???
内容に脈絡がなさすぎて、特に最後の文章は何処からどういった回路で飛び出てきたのかわからない
いやいやめっちゃ素敵な旦那さん真横におるやんっていう。別れさせたいんか?っていう
数日間に分けて連続で送られてきたのですが
途中からは、母親からでなく、父親が母親のメールを転送してきていて
自分から送るとまた喧嘩になっちゃうから、父親に代わりに送ってくれとのことだそう
なもんで、父親も内容を知っていて
現実的に考えて、里帰り出産がむずかしいとは思っている、と
一見、そこは父親らしく冷静に考えてくれている、のだけど
ただその上ですこし父親の言葉も添えられていて
ああ、直接的な言葉にこそしないけど、この人も期待しているんだな、って
電車で聞いて、メールも読んで
私の口からは
「絶対にやめた方がいい」、それしか出なかった
幾つか理由はある
・実家の物理的な環境(犬・猫が主のハウスダスト
私は器官が弱いから、実家に帰る度に呼吸器官がやられるし、実家に帰りたくない理由の一つでもある。旦那さんも器官が弱いから実家来てくれる度にたいへん
そんな環境に出産前後の女性を、何より敏感な赤ちゃんを住まわせるのは下手すれば死ぬ
・実家の精神的な環境
出産前の女性が、姉があの両親と旦那さん無しに一緒にいて心穏やかにいられる訳がない。絶対に爆発する
真面目にお互いに湯呑みとか投げ合う
母親の「力になりたい」と姉や私たちの思う「力になって欲しい」の意味が違いすぎる。「叱咤激励」ならば「叱咤」しかない
私や兄がいればまだマシだけど、それも無理
そんなギスギスした環境に妊婦や出産後の女性や赤ちゃんを晒したくない
・出産後の夜泣き
父親がひどく寝付きが悪いので、夜は絶対に静かにしていないと物凄く機嫌が悪くなる
そんなもん赤ちゃんに関係ない。泣くのが仕事
絶対その辺りを二人とも考えてない
考えてたとして、できもしないのに大丈夫とか何故か思っている
でも実際無理だから父親が苛々して皆、特に母親に当たり散らして母親も爆発して我が家安定の大炎上
・旦那さんが立ち会いに間に合わない可能性
勤務先からも二人の家からも実家が遠すぎる
旦那さんは勿論立ち会い希望
それに出産前後の大事な時期に夫婦が離れ離れはお互いにつらい
・犬猫はさすがに危険
特に犬は私でも恐怖を感じるくらい激しすぎる。あんなん絶対に泣くし、下手すれば怪我する
檻から出さなければいいとかそういう次元じゃないし、たぶんなんたかんだ普通に檻から出して部屋で暴れまわるから無理
猫も絶対に大丈夫とは言い切れない
ほんと、当事者でも出産経験者でもない私が考えただけでもこんなに色々出てくるのに、どういうことなの
とりあえず、姉は絶対に里帰り出産はしたくないとの考えなので
それを元に、両親に何をどう伝えようかと(妊娠もしてないのに)三人でうんうん考えて
両親の期待は今ここでしっかり潰しておくけど、でも二人が出来るだけ心から納得できるような考えや理由を伝えよう、となり
ある程度の内容や、伝え方の方向性や狙いは決まったので、あとは姉が頑張ってメールにしたためるだけです。ファイティン姉上
これが、年がら年中、なん十年と連続で日替りランチかよってレベルで品を変えて訪れるのだから油断してられない
私も、他人事じゃないからね
私もいつか、彼らの絶対的な期待をちゃんと握り潰させてもらわないといけない
期待させたままって、一番苦しいから。お互いに
しかし、不思議だよね
自分たちだって経験してるはずなのに
親として何かしてあげたい、それは分かるけど
どうして、何より大切なはずの、本人たちの気持ちを想像できないんだろう
俺の考えは、立ち会いたいってことだけ
旦那さん、そう言ってて
そりゃあそうだ、そう思った
姉だって、出産のときにそりゃ伴侶にいて欲しいし
あのひとたちも、おんなじことを経験してるはずなのに
立ち会えた経験も、立ち会えなかった経験も、してるのに
兄のお式以降が気が重い