小話のカテゴリをせっかく作ったのに使わないのもアレなので。
昔書いた咎狗小話を見切り発車で投下しておきます(笑)
ちなみに咎狗はシキ受オンリーになるかと思いますので苦手な方はお帰り下さい。
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なお、砂那は公式で全く絡みの無い、源水×シキという茨カップリングを推奨しております。
携帯で冬眠していた物なのでかなりアラが多い会話の文ですが。
それでも良いという方がいればどうぞ。
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トシマを出た後に紆余曲折を経て、源水とシキは同居している設定。
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仕事を終えてやっと帰りついた我が家に入るなり源水に投げつけられた暴言。
「…くさい」
おかえり、とは程遠い暴言だが、いつものことだと源水は気をとり直して言葉を繋いだ。
「ああ、お前さん煙草は嫌いだったか。すまん」
「違う」
「ん…?」
「お前自体がくさいと言っている」
「……………」
(過齢臭…て言いたいのかね)
シキの暴言には慣れていたはずの源水も、流石に今の言葉は突き刺さった。
しゅんと傷ついたように自分のシャツを嗅ぐ。
そんな源水を見てシキは眉を潜め、ぶっきらぼうに言った。
「おい…腑抜けたツラをさらすな。
とっとと風呂に入れ!
そんな匂いでウロウロされると迷惑だ」
「…あ、ああ…すまん」
「フン……まあいい。
だが…長湯をしたら殺す」
とりあえずシャワーを浴びようと風呂場へ向かう背にかけられた言葉に、思わず源水は振り向いた。
「…長湯?!……まさかとは思うが…お前さん、
もしかして、風呂入れてくれたのか?」
「雑魚が。勘違いするな貴様の為ではない。
俺が、入るために、だ」
そう言ってシキは思いきり源水の顔へタオルを投げ付けたため、源水はその時のシキの表情を見ることはできなかったが。
ともすれば命懸けの、暴言暴力の絶えない同居人のささやかな優しさに自然と頬が緩むのを源水は抑えることができなかった。
「ありがとさん、シキ」
「貴様のにやけたツラを俺に見せるな……フン」
そんな憎まれ口すら可愛いと感じてしまった源水は風呂場の鏡で、本当ににやけた自分の顔を凝視して苦笑した。
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今改稿してたらデータが吹っ飛び打ち直しました(泣)眠くて全然駄目だ。が、もういい。
とりあえず投下しときます。