貿易商をしていた晃の両親は飛行機事故で死んだ。
残された独り息子の晃は、この時19歳。国立大学に通学していた。
会社の清算や親戚からの金の無心やタカリから、盾になって守ってくれたのは
5つも年下の隣りの双子だった
もちろん
法的な事は亡き両親の弁護士がしてくれたから、晃は、ただ任せておけばよい。
けれども、両親が失くなってみて初めて金に執着して威丈高になる、かつては優しかった叔父らを見ると、心も荒むというものだ。
そんな時に
双子は部屋を暖かくして迎えてくれた。
ここは自分の部屋なんだけれど
双子には何処に何があるのかはお見通しだ。
双子の名前は
脩斗と櫂斗
名字をハミルトンと云う。
綺麗な三角形は美しい。
天と地と、それに人智を超えた意志が、それぞれの頂点に居る。
エレガントな三角形
その姿がとても美しいから
皆がそれを求めるけれども
たびたび、『美』とは、
奪い来る者を破壊する。
『美』は神聖であるがゆえ
圧倒的な破壊力を持つ
暴力の実体である。
ラフレシアを始める前に、異質な話を熟成させていて、発酵したように感じたので、先にそれを、ここで披露します。
つまりは
エムブロか、FC2とかで、連載を始めるよとアナウンスしています。
最初に着想を得て、ラフレシアをノロノロ書き始めた時に。多季を殺してしまうなんて、思ってもいませんでした。
最後の死は、物語を終わらす為だと避難されても仕方がありません。
今、ラフレシアを書いた時とは、私の感情というか、執着というか。多季への思いや藤堂への感情が微妙に変化してます。
さらには貞操帯の認識への深度や、SMに対する知識不足から、新しいラフレシアは。
前作の雰囲気を踏襲しながら、新しい場面設定で記述します。