ツー訳で月曜日は久しぶりに二回も洗濯を回しておりまして。
なんか直前にいろんなことが気がかりになって、最終的に家のカギ探して大捜索してたこともあったりして。


「で。遅れた?」
「ハイ…。」
「月に一度のレッスンに?」
「ハイ。申し訳ないです。」
「いやいいんだけどねぇ。…あなた前、『親に似てきた気がします。』って言ってたでしょう。」
「ハイ。」
「自分のせいよ? 親のせいにするんじゃァありません。」
「ハイ…。すみません…。」


ぽろり。ぽろり。


「ピアノはまぁ。いつもどおりだけど。」
「ズタンボロンで返す言葉もございません。」
「いいわ。あなた社会人だものね。趣味なんだから。」
「すみません…。」
「でもそろそろ一曲ぐらいちゃんと弾きたいわ。」
「まともな演奏にならなくてすみません…。左手通してまだ一回も弾けてない。」
「そりゃぁ、楽譜持ち帰りさせてないしねぇ。譜面読みの練習も兼ねてるから一発勝負だし。」
「でもこっちの曲、前引いたときはもうちょっとできてた気がする…。」
「そうよねえ。」
「すみません…。」
「まぁ、趣味だものね。」
「すみません。」


幼子のように顔をしわっしわにして謝った。そりゃぁ先生も呆れてしまう。てめーいくつだ。そろそろ××才!!

ハァーーーー。



同じピアノの先生にお世話になってそろそろ真面目に一番長い付き合いになりつつある。でも腕は多分入りたての幼児レベルだ。すまん先生。いやさすがに小学生ぐらい、いややめとこう。最近の小学生はハイパーだ。
ともあれピアノの腕はド下手をさまよってます。勤め人のころはまだまともな練習時間取れたけど、このところとんと練習もできてない。売れは落ちに落ちて、今や楽譜を読むのがやっと。両手どころか右手を動かすだけで精一杯。

音楽の腕とは生ものだから、やっぱり劣化が早いんだわ。こりゃ先生のところに行かなくなったらすぐに楽譜も読めなくなるぞ。

しがみつかなくてもいいのではとささやく声も聞こえるけれど、年間何円を先生に貢いでるんだとも思うんだけど。そりゃ1回ごとは大した金額じゃないし。趣味とは実益を兼ねないものでもある。
別に趣味だ。下手の横好きで多少どころかずいぶんへたくそでも誰も怒らない。趣味なんだから。
でもなんだか申し訳ない。せっかく教えてくれた先生に対して、なんだかとても申し訳ないのだ。家のピアノが泣いている。自力で買ったのに。


ええい。ままよままよ。おちつけ。このネタは際限なく落ち込むぞ。黙ってろ。


他。…友達とおしゃべりしましたね。自分が構ってくれと言ったからだけど。
ご飯を食べました。すごく久しぶりにちゃんと”ご飯”を食べた。日曜日もだけど、お金を気にしすぎて買い食い外食と言えば、なるべく安く安くと思ってたし、友達との遊びとかでもなるべく昼食夕食を避け、お茶で済ませられるようにしてたし。目の前の友達とご飯つつきながらおしゃべりしてと、目の前の会話とは別に脳内で「ああ、ずいぶん偉くなったものだ。」とささやく声があったりする。はいはいわかってます。うちの店はまだ赤字。


この間最後の面会を済ませてきた、いつもの支援拠点のおっちゃんが困ったように言う。
「個人事業主は休まない方がいいよ。心の洗濯なんか言い訳で、何もしない日には何も生まれないんだから。」
「芸人と一緒。年中無休で年間休みがゼロが一番いいんだよ。頑張ってね。」

頑張れないわー。私そこまでは頑張れねーわ。
今少しずつ追い詰められてるのがわかるからね。忙しくていろいろ頭が回ってない。休みがいる。とにかくそろそろ休みがいる。次の出店が終われば一安心できる。もう少しの辛抱だ。

とはいえGWにかけての予定が死にそうで今から手元が真っ暗。どう段取りをつければいいんだ。
イベントが不意打ちでそれなりにポコンポコン入ったもので。ありがたいけれどいったい自分はどうやって段取りをつければいいんだ。1週間連続違う場所へGOみたいな企画マジでやったことないんだけれど。自分はいったいどうすれば。




いや取りあえず三週間前からズタボロになるレベルでお菓子作るしかないよね知ってた。知ってた…。