話題:摂食障害

食べては吐いて。

また食べて
指を入れて吐いて。

おばあちゃんやおじいちゃんは
吐いてると何も言わず
また、紅茶を淹れてくれる。

大好きな苺のフレーバーティー。

だけどそれを飲んだら
また、トイレで吐く。

週末のおばあちゃんの家は
優しさで溢れてて
吐いても、切っても
笑って紅茶を淹れてくれる。

なんで優しくするの!?
私、もうすぐ死ぬんだよ!?
おばあちゃん達より
先に死ぬんだよ!?

そう言ったら
『あんたの笑った顔を
目に、胸に、記憶に
焼き付けてるんだよ。
紅茶を淹れると、あんたは笑う。
私達はその笑顔が好きなんだ。
だから、あんたが吐こうが
腕を切ろうが
紅茶を淹れたら、あんたは笑う。
本当に幸せに笑う。
私達はそんなあんたの顔が見たい』

足が悪いのに
駅前まで行って
紅茶の葉を買ってきて
私の来る週末に淹れてくれる。

おばあちゃん
おじいちゃん
お願いだから、優しくしないで。

死ぬのが怖くなるから。