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盲目的な奉仕者。

とも
「猫柳って、意外と
色んな人とラインしてるよな」


「え? してないよ」


グループチャットの中では
ともとしか、最近は ラインしてないし

その発言は
誰を対象としているんだろうか





こんばんは、猫柳です。





とも
「お母さん、ご飯食べさせて」


「は?笑」

とも
「今日、女おらんくて ご飯ないねん」


「知らねーよ」

とも
「暇やろ? そっちまで行くから
メシ連れてって、お母さん」


「了解、着いたら連絡ちょうだい」






合致して 居酒屋へ



とも
「彼女と別れたら、猫柳の家の近くに住む」


「彼女ネタ振るなっていうくせに
自分からは 出すのな(笑)」

とも
「けど、こーして たまに会えるんが
ええんかな?」


「そうなんじゃない?」



たまに会えるのが良いんだと思う

その言葉は、彼女と別れても
私を 彼女にする気はなくて

私も また
ともの彼女になりたいわけでもない

とものことは、大切にしたいと思っている

だから わざと遠いところに置いている
自分に 近づけないように

彼の嫌がる行動は
なるべくしないでおこうと思う反面
そんな行動を とめられない自分もいる

きっと彼は、どうして私が
そのような行動をとるのか
理解できずに、苦しむのだ

そう、彼は 苦しんでくれるのだ
彼女でもない 私の為に。






彼には 帰る家もある、女もいる
私を愛することに制限がかかる

私を、愛すること?
いや、愛されることなんて ないのか?
そんな状況下で




距離が縮まらない関係の恋愛に
よくある背景だ

私の中では、まだまだ 罪悪感でいっぱいだ

笑うことも
楽しむことも
幸せになることも
ご法度だ

根気よく、これからも罪悪感に
付き合っていかなければならない。





少しでも、少しでも
自分の罪を軽くしたいから

今夜も、諭吉が 微笑むよ

彼を 助けたい気持ちもあるけれど

この紙切れで
さよなら も、こんにちは も
出来てしまうんだなあ、と

財布に入っている 諭吉を睨んだ

紙切れで繋がっている関係のほうが
いつだって簡単に 切れるわけだし

切れたとしても、コレがないからって
諭吉のせいにできるし



あなたの口から発せらる甘い言葉で
私のすべてを 麻痺させてください。

少しずつ、こじれていく関係。

とも
「猫柳のことが、知りたい」


「私の、何が知りたい?」



君により ひとつずつ、紐解かれていく過去




「知らない方が、きっと 幸せだよ」




ほら、悩み事が増えちゃうかもしれない

君の困った顔は、好きじゃないから

どうか 笑っていて






「ねえ、とも 笑って?」

ずっと前から傷ついている。

ともと、昨日 会った時のお話。



とも
「なー、猫柳?」


「なに?」

とも
「どんな音楽聴くのん?」


「宇多田ヒカルとか」

とも
「あんなー、猫柳が
なに考えてるか 分からんことが
俺には いっぱい(笑)」


「特になにも考えてないってば(笑)」

とも
「ほんまに俺のこと好きなん?」


「好きじゃなかったら、会ったりしやんて」

とも
「俺に、無性に会いたくなる瞬間とかある?」


「ほぼ毎日、とものこと考えてる
会いたいって思ってるよ」

とも
「ありがとう、俺もやで…おいでー」




両手を広げて待ち構える
彼がとっても愛おしくて

ニヤニヤしながら
私は、その腕の中に収まるのであった





「ともー、大好きだよ」




この関係は、いつまで続くのかな




満たされなくて、虚しかったり

痺れるほど、嬉しかったり

絶望的に、悲しかったり



混じりに混じった感情が
胸中に渦巻くけれど





隣で笑う彼の顔が、とっても可愛くって


自己中なところとか
嫉妬深いところとか
すぐに不機嫌になるところとか

今は、すべてが愛おしい と感じてる




ともには、私が どんな風に見えてる?






とも
「猫柳は、不思議ちゃんやわ」


「そんなん言われたことねーよ
初耳や、初耳!」

あの瞳がたまらないね。

とも
「嫉妬やわー」


「急に、なによ?笑」

とも
「俺には、電話ない」






今日の昼休憩中、暇すぎて
ともに電話しようかと思ったが
仕事で寝不足と言っていたので
のんくんに電話したのを思い出した





「のんくんに、電話かけた件?」

とも
「そう」


「でも、結局は 仕事忙しかったみたいで
のんくんも電話出てくれなかったんよー」

とも
「のんくんのこと好きなん?」


「好きじゃないよ」

とも
「ふーん」


「今度から、ともに 一番に電話かけるね!」

とも
「はーい」


「あれ? あんまり嬉しそうじゃない
嫌ならやめとくけど」


きっと彼は現在、スネ夫中(笑)

誰かに託すんじゃなくてさ、自分で幸せにしてあげなきゃ。


物語は 急展開を迎えたのだった。




とも
「ねこやーなーぎー」


「なに?」

とも
「俺、彼女と別れる」


「え」

とも
「猫柳に会いたい」


「話し合ったの?
早まるな、後悔するぞ」

とも
「ええねん、俺 結婚する気ないし
このままダラダラ一緒におっても
期待させてまうやん」


「そっか」

とも
「え、なんか怒ってる?」


「怒ってないよ
振る側も、振られる側も
つらいんやろーなーって
少々、胸が痛みます」




私は、ともと彼女は
まだ 別れないと思っていた

彼女と話し合うのさえも
面倒くさいと言っていた、ともだったから

早く 自由になりたいのだろうか

彼女と、どんな話をしたのだろうか
彼女は、どんな反応をしたのだろうか




とも
「話したけど、まだ 最後まで話せてなくて
きっぱりお互いの為にも別れれるようにします」


「別れて、気づくこともたくさんあるからね」

とも
「いつだって猫柳は 俺の話を聞いてくれて
猫柳にだけは、本当のこと言えてたから
今まで 彼女のことで
相談乗ってくれて、聞いてくれてありがとう
感謝してるねんで」


「うん」



私の役割は、ともの話を聞いてあげること?

のんくんにも言われてたけど
彼のことを 少しは癒すことが出来ていたのかな

私は、ともを救いたい気持ちでいっぱいだった

たとえ結ばれる先が私じゃなくとも
何故か幸せになって欲しいと思ったから





とも
「本当に 猫柳は、お人好し
そして 無償の愛、博愛主義者
聖母マリアみたいな存在
だから、騙されんなよ」


「人を見る目がないと、よく言われます」

とも
「俺が悪い奴やったら
完全にお前を取り込んでるわ(笑)」


「彼女のことで病むなよ」

とも
「俺が病んだら
猫柳が助けてくれるんやろ?」


「助けるっていうか…なんていうか」

とも
「俺は、お前と出会えて良かったよ
ずっと 救われ続けてたから」


「…」

とも
「大好きやで
この話はまた、決着がついたら
猫柳に話すわな」
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