きみの声が響いて
夢の先の音を
思い出させようとする。
いつも。

消さないで、
終わらないでって声が響く。

同じことをぼくだって願ってるんだよ。
なのにどうしてこんなに
違う景色が映るんだろうね。
きみの望むものは
この窓にはもう。


何にもね、
何にも、要らない。って言って
ぎゅっと目を閉じた。

そのまま、ありのままじゃ、傷つくだけだって知ってる。


終わりだよ。
この夢はもう。
きみは、きみ自身のことが、
やっぱりいつも少し嫌いだ。
しあわせな時間のあとにも変わらない隙間があること、
気づいてるよね。


(知ってる?
 心って言葉で変わるんだよ。)


大丈夫。
ありがとう。
優しいね。
もう、行かなくちゃ。