この巻の内容は個人的にどう突っ込むべきか悩んでしまうので感想書くの躊躇してたけどてきとうでいいやという結論に。

まずはルービックキューブの話。
そういやルービックが数学と関係あるってのは聞いたことあるなあ…詳しくは知らんけど
というか高校時代の数学得意なクラスメイトがルービック大得意で黒板一面にみっちり図付きで攻略法書いてたのが今でも記憶に残っている
私はほとんど触ったことないし触っても渚みたいにスイスイいかない自信あるけどな
それとちょっとググったらルービック開発したの建築学者なのね、だからルービック王子を建築科の(元?)学生にしたのかなぁ
ルービック王子さんは傲慢ナルシストでイラっとくるけどイケメンだし一周回って憎めない感じもする
ついでに言うと瀬島さんもいちいち上から目線な物言いだけど憎めないしこの作品のキャラたいていそんな感じ
数学小ネタでは正方形で8回曲がって中央のやつがどっかで見た気がするけど思い出せない
それにしても渚は手先器用だなあ
不器用な私からすれば図画工作や技術家庭科目の実技で得しそうなレベルだと思うけど「(学校で学ぶ教科の中で)得意な科目いっこもない」って発言あるからそうでもないのかねえ
作中での数学消えた学校教育は調理実習で軍鶏鍋と柳川鍋選択させたり意味不明すぎて怖い
そして終盤に渚が理詰めで王子を追い詰めていく様はなんか推理モノっぽくて好き

次は指数のアレですね
正直ルイさんが何もかも計算ずくっぽい性格なのと数学について理解ありすぎでこの人犯人じゃねーのって読みながら疑ってたけど全くそんなことはありませんでした
まぁ数学テロ組織に所属するレベルの人が4÷0=0とか言わねーよなーとかそれもわざとだったらどうしようとかそんなアレですよ
この人例えば公式に特許つけるとかそういうことやったら数学で儲けられるかしら?って言ってたけど個人的にすごい発想だなって思いました
なんというか、渚が言ったなんとかざえもんさん(名前覚えきれない)みたく数学で儲ける人は数学を道具扱いしてるような人であって、公式作れるような人は数学をそんな目で見ない気がするんですよ……っつってもただの主観です
あと途中で時間たつと見えるインクが出たとき「あ、これ後でハッタリに使われるパターンだな」と思ったら見事にその通りで思わずほくそ笑みました
推理モノのハッタリだと悪役が善人嵌めるパターンか善人が悪役懲らしめるパターンだろうけど、後者だったのでよりいっそうざまあwww感ありました
ああそういえばこの話では「0の0乗って何?」という謎残したままなんだけどこれ基本的には定義されないけど便宜上1って定義することもありますね
そもそもx^0=1ってのが計算法則成り立たせるためにあえてそう定義してるものなのでその延長なんでしょうね
実際グーグル先生に『0の0乗(0^0)』と尋ねると1って答え返ってきますよ
なんでこの話だけですます調なんでしょうか私にも分かりません

次は余りの話のやつ。
私の専門分野はだいたいこの辺なので作中の『23mod5=…=98mod5=3』にモヤモヤした
いやなんというかmodの式って基本≡表記じゃ…
日本語読みが〜を法として合同ってくらいだから合同記号使う気が…まあ線いっこの違いだから脳内変換で誤魔化せる範囲内なんだけど
作中の数字カウントゲームは似たようなの昔どっかで攻略法含めて見た記憶があったけど忘れた
なので読みながら考えてたらそのうちに攻略法解説まで行き着いてたという…
あとここのおまけで渚の偏差値当てクイズ、作中に7の倍数出まくってんなぁそしてカレー343円ってえらい半端な金額だと思ったら7の3乗じゃねーか!まで気づいたのに正解の数字だけ作中に登場してなかったのに気付かなかったという私の注意力のなさ
そして裁判番号が地味に7の7乗だったのについさっき計算してみて気づいた
自分の偏差値自分で計算して凹んじゃう渚ちゃんかわいいな、セチとの仲良しっぷりもかわいい
しかし偏差値って分数に差の二乗にルートで電卓使わないと計算する気起きない式してんのによく計算できるなさすが渚ちゃん
あと渚が裁判員制度のレポートで書いた日本の制度の場合有罪無罪だけじゃなく量刑まで決めるから複数の意見が出てもすんなり多数決とれるように11人にするべきだって意見に素直に感心したんだけど数学滅べの作中世界ではダメなのかよもったいない
てか美術史でなんとか派(やっぱり覚えきれない)の画家の名前全部テストに出るとかほんと嫌だわこんな教育…
ちなみに私は千利休すらも知らない渚ほどではないが社会科特に歴史系全般ダメです数学史含めて

最後のアリス風のやつ…なんかこの話がどう言えばいいのか未だに分からない
というか私アリスはいろいろ省略された絵本レベルのしか読んだことないからどこからどこまで本家リスペクトなのか知らないし本家読む気ないのよね
洋書の和訳版は個人的に苦手だけど、かといってアリスの原文は言葉遊び激しすぎて英語力ないと読めないらしいし昔諸事情でアリス関係の絵を飽きるほど描いたせいで絵のモチーフとしてのアリスにも飽きてるしなんかもう複雑なのよ
ただ作中でいっぱい出てるこういうn進法はけっこうがっつりやったことあるので数学的には面白かったよ
しかし日本語の特定の文字を数字に当てはめてるのにはすぐ気づいたけど計算して調べるのめんどくて計算は武藤刑事に任せました
つか個人的に謎解き物って読みながら解く方法だけ見当つけて具体的に調べて答え出すのは作中人物に任せるくらいがちょうどいいのよね
だって自分で完全に答えわかっちゃうと謎解きシーン読むのかったるい…
最後に渚が出した謎は解こうと思ったけどちょっと変な答えになって混乱してきたので後々じっくり検証しようかなぁ
あとキューティー・オイラーさんにちなんでオイラーの公式がちらっと出てきてたけど、これは数学やってなくても『博士の愛した数式』知ってたらピンとくるんじゃないかね

エピローグの橋の問題も昔どっかで見たことあったけど詳しいこと忘れてて、ここまでくると私には昔見たのによく覚えてない数学ネタ多すぎじゃねって思うけどもういいや…
「あと一本橋かけたら全部渡れるのにね」がなんかいいなぁ



解説がまさかの空想科学読本の人で「数学はかめはめ波のエネルギーやアンパンマンの顔を投げるバタコさんの力を解明するのに使う」の一節にですよねーとか思ってた