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寝耳にミミズ?

タイトルは誤字に非ず。
昨日の福島民報、民友の一面記事は国が第一原発付近を国有化する政府方針を固めたという記事。
その関連記事について社会面を始め数面で取り上げていました。
ネットでその記事が出たのは昨日の夜くらいからですね。
第一原発周囲15平方キロメートルを国で買い取り、中間貯蔵施設を建設する。
周辺の安全確保や騒音公害などの対策も兼ねて貯蔵施設分だけではなく、周辺も買い取り一種の公園のような形を作る。
中には原子力関連の研究施設や情報公開センターなども作るという話らしいです。
この国有化が実現した場合、その対象となる土地は主に大熊と双葉に跨りその土地は東京ドーム300個分以上。有地権者は数千人に及ぶそうです。
加えて福島第二原発の周辺にも同様の施設を建設。
第二原発そのものは廃炉にしつつも、研究施設として残すとか。

急な話で驚いたというのは私達にもあります。
新聞を見る限り、対象となる大熊、双葉、富岡、楢葉の4町の首長はそんな話を聞いてないということ。
まさに寝耳に水どころか、寝耳にミミズ入れられたようなものでしょう。
事前に対象者に話もせずに先に発表。
国としても引き返せないし町としても断れない状況を作ってから、上から目線で交渉するとした悪どいにも程があります。

ただ…これもある程度は仕方ないことかなあという気はします。
勿論故郷に、住んでいる家に戻れなくなる大熊や双葉の方々の心境は簡単には受け入れられない複雑なものであることは予想できますが原発から出た大量の放射性物質、除染が進んでいますがその除染の廃棄物もいつかはどこかに片付けなければいけない。
その為の場所は必要で、その場所をどこかに作らなければならないのなら、原発の近くに封じ込めるのが一番正しい方法であるのではないかとも思うのです。
「大の虫を生かして小の虫を殺す」
というのは嫌なことわざですが、大の虫も小の虫も両方生かせないままズルズルといくよりは、どこかでキッパリと何かを分ける必要はあるのかもしれません。
勿論、この場合は小の虫となってしまう方(この場合は対象地域の地権者とその周辺地域の方)達に十分な説明と補償をして、理解を求めて、新しい場所での生活を支援するのが絶対の条件ですけれど。殺すなんてもってのほかですから

勿論、感情では色々納得できませんけどね。
自分達が切り捨てられる側だったらどう思うかとか、東電の不始末を最終的になんで国が背負うことになるのだかとか色々。
国有化されない帰還困難区域もいっぱいありますし、その人達との補償格差はどうなるのかとか。
そういう問題をちゃんとクリアできるのかどうか。
本当に耳の中でミミズが這い回っているようなヤな感じ。

私なんかよりももっとリアルでそれを感じていらっしゃる方々をどう説得するのか。
…これから、お手並み拝見というところでしょうか。


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