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ここは福島県田村市 福島第一原発から半径50km以内にある町です。 福島に住んでいるオタク人間のごく普通の日記。 良ければ読んで下さい。
岩手道の駅の側に「復興まちづくり情報館」というのがありました。
見学させて頂いたのですが、中には奇跡の一本松の兄弟木の根っこが飾られてあり、壁には南三陸町の生の震災の記録がパネル展示で残されていました。
色々な思いと共に私が見た中で、一番心に残ったのが
「ヤミ屋のおやじ」でした。
震災直後、東北地方整備局は復興の為に本当に全力を尽くしていました。
沿岸部に向けて物資を届ける為の交通手段の確保。
そして被災地支援。
国土交通大臣は現場に派遣された方々に
『全て任す。とにかく人命最優先に、国の代表と思ってあらゆること をやってくれ』
そう命令し、所轄を超えた支援を行ったのだそうです。
その中でこんな手紙が被災した市町村長に贈られたのだそうです。
差出人は東北地方整備局長 徳山氏。
正式な公式文書です。
平成24年3月22日(火)
被災された市町村の首長さまへ
東北地方整備局長 徳山日出男
災害復旧、お疲れ様でございます。昨日もお手紙を差し上げましたが、本当に国土交通省の所轄事項以外のことで結構ですので、なんなりとお申し付けください。
昨日は、こんなこともありました。某市長との会話です・・・。
私「棺桶でも大丈夫ですよ」 市長「本当にそんなことができるんですか!?」
実際、各方面に直接電話して、直接買い付けたり、持っている方にお願いしたりしました。
まだ、「国土交通省の整備局なんだからこんなことは無理だろう」という先入観をお持ちだと思います。大畠国土交通大臣からも「国土交通省の枠を超えて政府代表の局として対応せよ」と言われておりますので、本当に何でも遠慮なく言ってください。
私のことを「整備局長」と思わず、「ヤミ屋のオヤジ」と思って下さい。いつでもお手伝いさせていただきます。
カッコいいなあと思いました。
昔「紅の豚」という宮崎アニメがありました。
相手が豚であろうとカッコいい男はカッコいい。
そんな証明みたいな作品でしたが、人が人を魅了し信じさせるというのはこういう時、こういう事なんだな、とこのパネルを見て思いました。
日本の政治家なんてのは基本役に立たないと思いますが。
震災の時それを実感しましたが、それでも国は正常に回り、支援物資も最速で届けられました。それはこういう国を支える官僚や現場の人々が全力で頑張ったからだと思います。
私は日本に生まれた事を心から誇りに思いました。
忘れがちですけど、被災して避難した方の世話をする役場の職員も被災者です。
でも、仕事というのをさし引いても本当に頭の下がるほど一生懸命に働いておられたのを私は今も覚えています。
日本は、きっとこれからも大丈夫です。
地 域 | 福島県 |