昨日、記事を書いた直後でした。
Yahooのニュースで登山家の田部井淳子さんの訃報を聞いたのは。
享年77歳。
まだ早い死であったと思います。
田部井淳子さんは三春町出身。
1975年に女性で世界初めてエベレストへの登頂に成功された方です。
三春町は田村市のすぐ隣。
そのご縁で私は2回ほど講演会を聞く機会がありました。
1回は震災前で1回は震災後です。
柔らかい印象の「お母さん」というイメージで、そこからは厳しい山に挑む強い女性という感じは受けませんでした。
でも、その芯には確かな強さがあって
「運動神経が鈍くても、一歩ずつ前に進んで行けば必ず登山は成功する」
「諦めず前に進んで行くことが大事」
そんなお話が今も忘れられません。
震災後の講演会で、田部井さんは確か
「震災後、ある人と会った時、福島県出身だ。と言ったら『えっ』と引かれた。
それが悲しかった」
とおっしゃっておられました。
震災前からガンを患っておられ、それでも山に登り続け、故郷の為に活動を行い、ハイキングや登山会を実施。
毎年夏には被災地の高校生と一緒に富士山の登山にも参加されていた田部井さん。
福島のホントに「おかあさん」のような方であったと思います。
心からご冥福をお祈りします。