今日、買い物に行ったスーパーで「ご自由にお持ちください」の新聞を見つけました。
福島民友の特別版で、福島の農家を特集したものでした。
野菜農家、きのこ農家、米農家など、それぞれの皆さんのインタビューなどが掲載されていました。

内容については、一生懸命作っているのに売れない、食べて貰えないという現実と、それでも作り続けるという前向きな思いが込められています。

折しも福島で被災者の一万人集会が行われ、一刻も早い除染と補償を求める声が上がりました。

そのニュースについていたyahooのコメントには
「福島はもう人の住めるところじゃない」
「全員を移住させて、放射性廃棄物の処理場にするべきだ」
「野菜を作るな。福島のものは何も外に出すな」
という声がたくさん上がっています。

今年の福島の農産物は皮肉にも台風以外では好天に恵まれたおかげで、味、外見共に素晴らしいものばかりです。
上記のような声が上がる一方で、この記事の中にもあったのですがネット注文で福島の野菜などを買ってくれる方などはいます。いつもは贈っていた野菜を今年は贈らないでいたら、待っていると言ってくれたという記事もありました。食というのは自分の根幹にあるものですから何を食べろと強制はできません。
福島に住んでいる方の中にも
「給食は心配だから食べさせない」
と毎日お子さんにお弁当を持たせてくる方もいます。
遠くから野菜などを取り寄せて作るお弁当には本当に必死な思いが込められています。
それを悪いとはとても言えません。

震災後、変わってしまった福島の農。
多分、元通りに戻ることは無いのでしょうけれど、それでも、元に戻す努力だけは続けていきたいと思いました。
福島は、今年もいつもと変わらず、美味しいのですから。