チェルノブイリ原発事故が起きたのは1986年の4月の事。
それから30年を経た今も立ち入り禁止区域があり、多くの子供達が病に苦しんでいます。
県と国は福島の除染作業を2014年に完了させると発表しました。
今から後2年です。
今回放出されたセシウムのうち半分を占める134の半減期が2年半であることから、それを目安にしていると思われます。
確かにその頃には少しは色々な面で住みやすくなっている事でしょう。
しかし、現在年間積算放射能が50ミリシーベルトを超えるところは逆に除染しないという話もあり、そうなった場合、浪江、双葉、大熊、飯館などの皆さんの帰還は困難になりそうです。

皆、帰りたい。
故郷に戻りたい。
その思いは今も変わらないのは間違いありません。
でも、人の手が付けられないほどになってしまった場所を元に戻す時間とお金を新たな街づくりに使い、汚染の酷い地域に放射性物質を集め、他の場所をきれいにして住めるようにする、という考え方も正直解らないでもないのです。
ただ、反対は勿論多いです。
当たり前です。
誰も自分の故郷を放射性廃棄物の処分場になんかしたくないのですから。

どうしたらいいのか、どうするべきなのか。
私達が決められることではありません。
いいえ。何も言えません。

私達は結局ただ、結果を待ち見守ることしかできないのだな。
と己の無力を実感するのでした。