仕事に向かう道路に「田村市放射線健康管理センター」という立て看板が立てられたのに気付いたのは多分6月くらいだったような気がします。
忙しくてずっと放置でしたが最近の広報で常葉町の保健センターにホールボディーカウンターが導入されてそこで検査が受けられるようになった、というのを耳にしました。
子供、妊産婦から検査を始めて、26年までには全市民が検査できるようにするということ。
気の長い話だな〜とか、ホールボディカウンターはあんまり信用できないってネットでてんこ盛り聞いてるんだけどなあ〜とは思いますが、私は意味がないことだとは思っていません。
勿論、検査結果が良かったからと言って手放しに喜べませんが、少しは安心して生活することができます。

例えば、震災直後。
我が町にはホンットウ!に後の方になるまでスクリーニング検査がやってきませんでした。
原発から35km地点。
見捨てられたと思って苦しくて、苦しくて、やっとやってきたスクリーニング検査の方に異常なし、と言って貰えてどれほど嬉しかったか…。
だから「大丈夫」と言って貰えることから生まれる安心が心に与える作用を考えるなら、検査は行ってもいいと思います。
まあ、この検査で大丈夫だったから、後から癌になっても原発のせいじゃないとか言い逃れられるのは嫌ですけど、正直癌になって、原発由来の癌か、それ以外の理由か見分けがつかないというのは事実でしょうし。
ストレスが癌の発生の大きな原因になりうるというのは有名な話です。
福島には震災後の偏見とか、放射能とか原発とか、ストレスになりうるものが余所より多いのですから、これ以上ストレスを貯めたくないですし、その為にホールボディーカウンターが力を発揮してくれるならいいなあと思います。


ちなみにこの健康管理センターは新しく建てられた訳ではなく、保健センターの中にできたようです。
保健センターは一時、私が勤めた避難所の一つです。
いろいろ思い出がありすぎます。
私にホールボディカウンターの検査順番が来るのはまだ当分先の話でしょうけれど。