時期的には少し遅いんですが、常葉町にはムシムシランドという施設があります。
殿上山という山の山頂近くにあって、田村市には数少ない遊園地と宿泊施設と共にカブトムシ自然観察園があります。
カブトムシドームと呼ばれるそこは、森全体を網で囲い、中に1000匹近いカブトムシを放虫。
自然に近い森の中でカブトムシと触れ合えるというものです。
そのドームが今年も7月13日にオープン。
12日には田村市の幼稚園の子供達が招かれて放虫式が開かれました。
常葉町の幼稚園の子供達が
「ときわまちにはカブトムシがいっぱいいるよ。
 ぜんこくのおともだち、カブトムシにあいにきてね」
とテレビの前でメッセージを送ったそうです。
全国放送されたかどうかは解りませんが。

実際常葉では、部屋の窓の隙間からふつーにカブトムシやクワガタが入ってくることがあるくらいカブトムシがたくさんいます。
その為、毎年ムシムシランドでは田村市の農家などから幼虫を買い取って、育ててドームに放虫していました。
昨年と今年は田村市からの買い取りはせず、大型ハウスでキノコの栽培と販売をしている農家から堆肥として使用して良い基準値400ベクレル未満の廃菌床に生息していた幼虫を購入。
それを市販のクヌギマットで育てて、使用しているそうです。
カブトムシや幼虫の検査を行い、その結果は1kgあたり昨年は27ベクレル。今年は11ベクレルであったそうです。
カブトムシの重さは1匹20〜50gでこの数値は1kgあたり、ですから1匹あたりだと1ベクレル以下の計算になると思います。
加えて6月に一月かけて全面的な除染を実施。
元々、緊急時避難区域で山頂+放射線の風の影響を受けたことで田村市内では高い数値であった0.6〜0.7マイクロシーベルト/hであったムシムシランドは今、平均でも0.2〜0.4マイクロシーベルトになっています。
田村市内の平均よりはやや高めですが、郡山市や福島市と同じか低いくらい。
ある程度は安心できるレベルではないかと思います。

カブトムシと触れ合える自然観察園は夏休みに入って、子供達で賑わっている様子。
たくさんの子供達が、カブトムシたちと触れ合って楽しい時間を過ごしてくれたらいいなあと思います。

カブトムシ王国のマスコットは「カブトン」奥さんが「カブリン」子供が「カブっち」
ゆるきゃら、というのはちょっと違う気もしますがけっこうかわいいですよ。