少子化傾向に対応し、個別指導や概ね10人以下の少人数制授業の塾が多くなっている。

もっとも、個別指導といっても家庭教師のように1対1で教えるとは限らない。

当然1人の講師に反対に生徒の人数が少ない分授業料はかなり高額になる。

集団授業の塾は一流企業塾で教室数を拡大する傾向にあるが、姉妹校として個別指導の塾を併設したり、塾内に個別指導ブースを併設する場合もある。

個別指導の事例、見廻りしながら学年や科目の違う指導に合わせて応対できる能力と要領が求められる。

一人の講師が全部の学年や科目を担当すると思われがちだが、講師の指導可能な科目や学年のみを担当するので、講師が不得意な科目を教える事はほとんどない。

1人の講師が学年や科目の違う生徒34人程度に対し、同時に巡回指導するものも個別指導という。

つまり「個別授業」ではなく「個別指導」なのである。

しかし、これらの塾では「学習内容」の指導だけでなく「勉学の方法」の指導も行う事が多く、全体の流れを熟知し担当する生徒に応じたペース配分が可能なようになるまで、少人数に対する指導とはいえ講師にかかる負荷は大きい。

それでも学力が中程度かそれ以下の生徒には、従来の集団授業に比べると行き届いた指導ができる。