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福島の未来を作る若人

今日は震災から4年10カ月。
5年前の3月11日は福島県内の公立中学校の卒業式でした。
卒業式を午前中に行い、戻ってきた家で被災した、という人は少なくなかったと聞いています。
田村市の某中学校は卒業式後の震災で式典会場だった体育館の一部が大きく破損。
もし、式典の最中だったらとゾッとしたという話も震災直後聞きました。

今年、成人式を迎えた子達は、まさにその日、卒業式を迎えた子達でした。
津波で犠牲になった同級生の遺影を胸に成人式に臨んだという子達も。
今年の新成人は福島全体で20697人。
去年より481人少ないそうですが、彼らの目はみんなキラキラ輝いているように思います。
福島県内では荒れた成人式、なんて話も無かったですよ。
昨年9月に避難指示が解除された楢葉町では震災後初めて地元で成人式を実施。
73人が参加したのだそうです。

思春期の最中を震災と真っ直ぐ向かい合い、今、福島で生きる事を選んだ彼らが今年大人の仲間入り。
彼らはきっと、どこの誰よりも真剣に自分の未来、福島の未来を考えただろうと思います。
福島で頑張るにしても、他所でそれぞれの道を目指すにしても、彼らにとって悩み苦しんだ5年間はきっと未来への糧になると思います。
楢葉の新成人さんの挨拶には「さまざまな経験をした私達だからこそできることを模索し、町と共に一歩ずつ前進していく」と述べたのだとか。

なんの目標も見つけられず荒れる若人に比べれば、彼らはみんなずっと前向きに未来を見つめていますね。
私達のような年寄りに彼らの為にできる事があるとしたら、彼らを心無い声から守り、できる限りの事で導いていく事かな。
と思います。
新しい福島の未来を担う若人を心から応援したいと思います。

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