私は、決して子供達を含め福島県民が被ばくしていいと言うつもりはありません。
法律を破っていいというつもりもありません。

ただ、一部の人が持つ
「放射性物質=健康に害を及ぼす毒」
「福島は毒に侵された危険地域」
「福島は人が住むところではない」
という認識とそれに基づく行動、発言だけは何とかして欲しいと思います。

某教授様はよく年間1ミリシーベルトを守らない今の現状は高速道路を80kmではなく160kmで走る行為だとおっしゃいます。
まあ、その理屈は解らなくもありません。
確かに高速道路の速度規制とかは守るべき法律です。
ただ、今、高速道路を時速80kmで走る車はどのくらいあるでしょうか?
平均100kmくらいでみんな、びゅんびゅんと追い越していきます。
ヘタに80kmで走っているとプチ渋滞になってしまうくらい。
そこにはみんな
「これくらい大丈夫だろう」
という楽観的な感覚と同時に
「自分を含め、皆が自分のペースで行った方がスムーズに行ける」
というある種の信頼があるように思うのです。
80kmで走りたい人もいる。急いで行きたい人もいる。
人それぞれ。他人と自分の安全に気を付けて行動しつつ自分の今を走っているのです。
法律というのは人の安全を守る為の最低ラインのさらにその下の線ですから。
守らなくていいというつもりはまったくありませんが。
本来守るべきものですが。

もっとも今の福島が160kmで走っているとすればそれは自分の意志ではなく、いわば心筋梗塞の人を車に乗せているようなもの。
早くそんな状況から抜け出したいのに出口が見えず突っ走っているような感じでしょうか?
法律を守らないのではなく、守りたいけど守れない。が現状です。
流石に160kmはやりすぎで、せめて早く120kmくらいに戻したいのですが、その為に救急車を呼んだり中にいる人が応急処置をしたり懸命にやっていますが、症状は改善せず、出口も見えない。
だから160kmで走らざるを得ない。
それは確かに危なくて眉をひそめることもあるかもしれませんが、せめてそんな事情があるんだということを頭に入れて生暖かくでいいので見守ってくれないかなあと思います。

福島を拒絶しないでくれるだけでいい。
本当にそれだけでたくさんの人と心が救われると思うのですが。