「おい来希!今日は体育の日らしいぞ!?」
「あ、そういやそうだね〜」
「だからよ!今夜は…、」
「えっちはしないからね?」
「はあ?!」
「…エースのことだから、“体育の日だしベッドの上で気持ちいい汗をいっぱいかこうぜ!”とか考えてるんじゃないの?」
「…っ!お前…すげェな!さすがおれの嫁だ」
「やっぱりそうなのね…」
「よし!じゃあ話は早ェ。一緒にフロ入って寝室にこもろうぜ!!」
「いやいやエースさん?来希の話聞いてた?!」
「ああ勿論!おれの考えてることを分かってくれてた!へへっ…以心伝心って言うんだよな、こういうの!!」
「うあぁぁ…なんか違う…。なんか違うんだけど、とりあえずその笑顔はズルイと思う…」(ブツブツ)
「おーいルフィ!おれ達これから運動すっからお前はもう寝ろよ?」
「ちょっ!?」
「ん?なんだ、2人だけでズリィぞ!おれも一緒に運動してェ!!」
「ふざけんな!おれらがするのは大人の運動だ!お前も一緒にだなんて絶対ダメだからな!!」
「ああ…なんだ、エロいことすんのか。紛らわしいぞ、エース!ししし、じゃあ耳栓持って来る!」
「おう、宜しくな!…さ、まずはフロに行こうぜ来希!!……来希?」
「来希は真っ当な運動を…ジョギングして来るからじゃあねエース!おやすみ!!」
「あ゛?!おいっ、来希!?」
ダダダダッ!!
ガチャ…
バタァン!!
「うぅ…」
無理だ…あのままじゃ流される!!絶対えっちするのを許しちゃう!!
一度許しちゃったら……明日仕事に行ける気がしない…!!
体育の日だからって絶対激しくするに決まってるもんんーーーっ!!!
「…あれ?エース、来希は?」
「逃げやがった…」
「逃げた?」
「ジョギングに行ったんだよ…。大人の運動、ヤりたくねェらしい」
「そうなのか。…追いかけなくていいのか?」
「え?」
「前にサンジが言ってたぞ?恋のかけひき…だったかな。女が好きな奴から逃げる時は、追いかけて欲しい時なんだ〜って。来希…エースに追いかけて来て欲しいんじゃねェか?」
「それって…つまり、来希は本当はおれと大人の運動をしてェってことか?」
「そうなんじゃねェか?おれ、恋愛はよく分かんねェけど」
「なるほど…あいつ、照れてるだけか!!じゃあ来希捕まえて来るぜ!悪ィが留守番宜しく頼むぞルフィ!」
「おう、任せとけ!エース、頑張れよ!!」
「ああ!ありがとう」
ダダダダッ!!!
5分後───。
「お前、照れ隠しならもう少し分かりやすい態度で示せよ…。まァそこも可愛いけどな」
「え…いや、あの……何の話…?」
「ん?“恋の駆け引き”ってやつなんだろ?大丈夫だ、お前がおれの考えてることを分かってくれたように、おれも来希の考えてることちゃんと分かってるからよ!」
「………」
いや分かってないよね?
そして来希は今現在エースが考えてることってか言ってることがよく分からない…。
「ってかエース!外でお姫様抱っこはやめようよ!恥ずかしいから…」
「誰もいねェ夜道だし気にするなって」
「………最初に言ったけど、来希、今夜はえっちしないよ?」
「体育の日っつっても、仕事に支障が出ねェくらいには加減するから心配するな」
「え…」
エース、ホントに来希が考えてることを分かって…?
「…ま、筋肉痛程度は許せよ?」
「な゛?!どこが筋肉痛になるの、どこがッ!!?」
「さあな〜。アハハ!!」
「う゛〜〜っ!!…3回までだからね!」
「ハハッ…おうよ!!」
やっぱり来希もヤりたかったんだな!
でも3回で終われっかな……フロで1回、ベッドで2回か…よし、せめてあと1回はオマケしてもらうか!
なんせ今日は運動して心身の健康を培う大事な日だからな!!
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エースを前にしたら、来希、結局最後には流される自信がある…(苦笑)
最近リアルの生活が割と荒んでいるので、久々に町内妄想で現実逃避しましたm(_ _)m