橋下徹氏、コロナでの行動制限「弊害に見合う効果はない」経済を回すべき

4/11(月) 18:51
デイリースポーツ

 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が11日、フジテレビ系「イット」に出演し、新型コロナウイルスの感染対策での行動制限について「弊害に見合う効果はない」とコメントした。

 ゴールデンウイークを前に新型コロナウイルスの感染が下げ止まっている状況。東京都ではこの日、4562人の新規感染者が報告された。前週の同一曜日だった4日は4384人でほぼ横ばい。わずかずつではあるが、5日連続で前週から増加している。第7波も懸念されている中で、番組ではコロナ禍での行動制限について検証した。

 政府の分科会でも「社会経済活動は制限すべき」というものと、「自発的な行動変容があるため、制限しなくてもうまくいくのでは」という2つの考え方が示された。橋下氏は政府の専門家会議について「政治家の役割を担いすぎた」と解説。感染症対策で社会経済活動を抑えるのか、あるいは回していくのかというのは「政治判断」とし、専門家の役割は「『これぐらい抑えたら、これぐらい効果があります』とデータを提示すること」と説明した。

 政治家が判断し切れなかったと前提した上で、政府分科会の尾身茂会長らが「国家の方針を決めすぎた」とした。「いろいろ選択肢を見せながら、最後は政治家に決めてもらう、これでいいと思う」ときっちりと“分業”することを勧めた。

 キャスターのフリーアナウンサー・加藤綾子が行動制限について尋ねると、橋下氏は「個人的な意見」とした上で「中途半端な行動制限ではそれなりの効果は出ない」と明言。ゼロコロナを目指して厳しい行動制限を課していた中国でさえ、感染者が増えていると例示し「社会的な弊害に見合うだけの効果はないと思う」と持論を展開した。