で、地元の近くの海に到着!
波打ち際ではしゃいで、寒くなったから車に戻った。

エイくんはこの日も
「肩の力が抜ける時間だなぁ」って言ってくれた

しはらく無言の時間が流れた
気まずいとかじゃない、ステキ時間
7年間があったからこその、ステキ時間

エイくんが私に話はじめた。。



「ねぇ、、

好きだよ。

前から今までもずっと。」



私は涙をこらえつつ、
耳にずっと緊張感を持たせた。
助手席の窓から、向こうに煌めく港の灯りをぼんやり見ながら。



「中学校卒業して、頻繁に連絡取って、何度も会ってたじゃん?そのとき本当は、どう接すればいいか戸惑ってた。わからなかったんだよ。前田が高2になって、付き合ってる人がいるってきいて、寂しい気持ちになった。それでも連絡は取ってたし、一人暮らしのアパートに呼んでくれたのが嬉しくて、あのとき作ってくれた料理は特別なもの。あの夜ずっとハグして、寝るときお互い我慢できなくなってしようとしたけど、「ゴムないといやだ」って言われて、大切な人だから無理にして傷付けたくないって思ったよ。俺にとって前田は本当に大切な人だよ。

ただ、軽々しく考えてたわけじゃないけど、この一件のあとに前田が恋人と別れるって聞いて、焦ったのは事実。」

そこで私が助言。
「たしかにこの一件で別れたのは事実だけど、元から別れ話してたから、いい方悪いけどきっかけになった。だからエイくんが気にすることじゃないよ」

「そうだったんだ。それならあれだけど…。

メール貰ってから、どう言おうか考えてて。考えをまとめてから言おうかなーって思ったりもしたけど、短い付き合いじゃないんだし、その場で言いたいこと言おうって決めていま言ったんだけど…メールの返事になってたかなぁ。」

なーんかねー。
最後の最後に、本当にずるいよねー。

好きって言ってくれたことは何回もあるけど
自分の思いをはっきり話してくれたのって
これが初めてだったから。

私は懸命に涙をこらえて
「エイくん、本当にありがとう」ってだけ伝えた

本当は根掘り葉掘り聞きたいこと山積みだけど
もうそんなことどうでもよくて。

途中から不純な恋愛してたけど
すっごく不謹慎だけど
間違ってなかった。って思えた。

28歳が15歳への付き合い方に戸惑うのだって
いまわたしが22歳になってようやく理解できる

本当にただの子どもだった私に
それでも関わってくれて好きって言ってくれてたのは
ちゃんと思ってくれてたんだなって
今頃気付いたよ…遅いねぇ…

結局13っていう年齢の壁は
そこまで大きいものじゃなかった

その13っていう数字に圧倒されて
お互い踏み込めなかっただけだったのかな…
なんて思いました。


私がお礼を言い終えたら
思いっきり抱き締められてキスされた

唇を重ねているだけなのに
全身の力が抜けるのはなぜだろう

キスしたまま私は涙した

「どした?」って言われて「せつない」って返したら
ギュッと抱きしめられた

私「昔の私なら、こういうとき泣きじゃくって困らせてるんだろうなー」
エ「泣いてんじゃん」
私「じゃくってはないもん!」

エ「いつも匂いが好きって言ってくれるでしょ。あれが恥ずかしいけど、本当は嬉しいんだよ」
私「本当にエイくんの匂いが好きなのよ」

エ「いつか制服姿を見せられたらいいね!って言ってくれたけど、それも嬉しかった。」

※私の職業は制服のある職業なので…。

そしたらエイくんがこんなことを。
「もしこの先、前田が前に進めないっていうなら、もう会わない。でも、前に進めるなら、これから会うときがあっても大丈夫。
俺だけ前に進んでるから…」

うん。私もそう思ってたよ。
でも私もそこまで粘るほど要領悪くない。

終わりのある付き合いだったから
これをけじめにしようって当然思ってたし
確かに大好きで惚れてたけど
エイくんと彼女の関係を壊したいと思ったことは一度もない。

私は「うん」とだけ言ったけど
エイくんは「答えはいま出さなくていいんだよ」って

はぁ…ズルい!!!ズルすぎるよ!!!

「俺だけ前に進んでるから」って!

前に進んでるくせに
過去の私に振り回されてるの事実だし
過去の私にキスしてくるのも事実だし

ズルすぎるよ…(T_T)

それでも、そんなエイくんが大好きだよ!ばか!

今は好きだから「会いたい」って思うけど
きっとそのうち成長したからこそ「会いたい」になると思うの。

結局こういう関係になったのは事実だけど
元々友達以上の関係であって
お互いのいろんな成長を見てきたから
いつかそういう日が必ず来ると思うの。

そのときはきっと笑って会えると思うの。



海で深い話をして
(ハグとキスもたくさんしましたが…)
とりあえずいつもの工場前へ!

ここは私が高校の帰りによく落ち合った場所だから
本当にいろんな思い出がある。

少し話したあと、
エイくんの一人暮らししてた部屋へ行くことに!

何気に成人式の日以来…案外一昨年とかなのね 笑

でも行く前に
「まじで震災のままでごちゃごちゃだよ?!いいの?!ビックリするよ?!覚悟してね?!」ってすっごい言われた
でも手紙読みたかったし、久々にあの部屋に行きたかったから。

一度エイくんの実家へ鍵取りに行って(この時点で零時過ぎ)、
いざアパートへ。
懐かしい…!
たしかにごっちゃごちゃだった。足の踏み場がない(^-^)
しかも震災後から住んでないから電気はもちろんなし!

携帯でライト照らしてなんとか部屋へ。
相変わらずひとつの引き出しに、私があげた手紙がぎっしり詰まってた。

少しだけ読んで、ものすごく恥ずかしくなった。
とにかく怖いものしらず(笑)よくあんなこと書けたなぁ。

初めてちゃんと触れて初めてハグした日の夜に書いた手紙があって。
「今日初めてハグして初めてエイくんの鼓動を聞いた。ドクドク言ってた。恥ずかしがってた私の肩を抱き寄せてギュッてしてくれて嬉しかった。まだ心臓のドキドキがヤバイ。思い出すだけて顔が赤くなる。」
なんて書いてあった。

あとはエイくんが教採の試験に落ちたときに会って、そのあとに書いた手紙とか。
「もう先生になるのやめるって言われたらどうしようって思って泣いた。私にはエイくんの辛さはわからない。でもずーっと応援してるよ!」
なんて書いてあったり。

「好きって言ってくれるとこが好き」
なんて書いてあったり!恥

「なんか怖いものしらずだし、頑張って創意工夫してるんだろうけど、若いって怖いね(笑)」って言ったら
「ほんとに飽きないバリエーションだし、毎回楽しみだったなー」って言ってくれた。

封筒に入れずに渡した手紙は
律儀にクリアファイルに挟まってた (*_*)驚
そのクリアファイルもぱんぱんだったけどね!

その引き出しの様子を撮ったものが
添付画像です。

暗くてよくわかんないけど、
めちゃめちゃ詰まってます!!!


しばらく色々読んで
エイくんが「帰ろっか」と言ってきたので
「うん」と返したら…

「やだっ」と言って抱き寄せられ
思いっきりハグされた

背中を両手でピタッとギュッてされたあの感覚が
私は一生忘れられないだろうな…

前に私のアパートに来たとき平気で40分以上ハグしてたり
私が高校のときデートした帰りに20分ずっとキスしてたり
やっぱり相性ってあるのかなーなんて考えてた。

そのまま押し倒されてハグ、キス

結局最後もいちゃついたけど
私も抵抗すらしなかった

どうでもいいけど私の胸が最近成長したんだけどね 笑
エイくんに「あれ、胸が大きくなった」って言われたときは
さすがに「怖っ」っ思ったよ 笑

急に「こないだのえっちが最高に気持ちよかった。相性って本当にあるんだね」とか言ってきた 笑

貴方も相性について考えてたのね、なんて思いながら
「そうだね」って返しといた 笑

あぁ、この部屋でこういうこといっぱいしたなーって
中学卒業して家教えてもらって
高校時代何度もここに来たなーって
私が部活帰りに自転車で寄ることもあれば
高校まで迎えに来てくれたこともあった
(当時エイくんは教採受けてたから家にいた)

この部屋で私の初めてはいっぱい作られたなーなんて。

ここで始まって、ここで終わるのね。