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2万円と8万円と4万円

私の家にはあまり手紙は来ません。
友人は携帯やメールに連絡してきますから、来る手紙の大抵は請求書とかダイレクトメールとか、そんなもの。
でも、今日、ポストを見たらなんだか厚めの封筒が入っていました。
差出人は「東京電力株式会社」
電気料の請求であれば来るのは東北電力ですから、なんだろうと思ってみてみました。
中身は
「自主避難等に係る賠償について」
賠償対象となる区域に住居を持つ者に対する「精神的損害に対する賠償」と「追加的費用に対する賠償」を行う、とありました。
「精神的損害に対する賠償」

自主的避難により正常な日常生活の維持継続が相当阻害されたために生じた精神的苦痛、生活費の増加費用、ならびに避難及び機関に要した移動費用。

「自主的避難等対象区域」内に滞在を続けた場合における放射線被ばくへの恐怖や、不安、これに伴う行動の自由の制限等によr正常な日常生活の維持継続が相当程度阻害されたために生じた精神的苦痛、および生活費が増加した分があればその増加費用。
の一定範囲を賠償し、
「追加的費用に対する賠償」

自主的避難等対象区域内での生活において負担された追加的費用。
前回の賠償金額を超過して負担された生活費の増加費用ならびに帰還に要した移動費用等。
を賠償するというものです。
「精神的損害に対する賠償」
は子供と妊婦のみが対象で一律八万円。
「追加的費用に対する賠償」
は上記以外で対象区域に住居を持つ者が対象で一律四万円。
私は追加的費用に対する賠償だけが対象なので四万円貰える、ということのようです。
まあ、精神的苦痛を受けたのは子供や妊婦だけじゃないぞ、とか会津地方は対象外なのかとかいろいろツッコミどころはありますが、それでも今回の件に関して私達は一人につき先の8万円と合わせて12万円を賠償されたということになります。(正確には賠償される、ですけど)
子供がいる家には前回と合わせて一人当たり50万強が入る計算。
これを多いと見るか少ないと見るかはそれぞれですけれど、比較的線量の低いエリアで自分の家に住み普通の生活をおくれている身には十分かなと思います。
結構纏まった金額を貰った避難区域に住んでいた家庭などはそのお金を頭金にこちらに家を買ったという話も聞きますし、貰った賠償金で子供達をディズニーランドに連れて行ったとか、少し良い生命保険に入ったとか。念の為に貯金するとか、その使い道も様々のようです。
避難区域に住んでいた人はまた賠償金の桁が違うのですが、ほんの数kmの差で避難区域にならなかった人もいてそう言う人達は結構不安を訴えていましたから、少しでも貰えるとそう言う人達も納得できるのかもしれません。

でも、正直前の8万円や今回の4万円もいらないとはいいませんが、私にとってはあんまり重要には感じません。それよりもあの絶望の時貰えた2万円の義援金。
その方がどれほど助けられ、支えられたか…ありがたかったか。
今も私はその時のお金の一万円はラミネート加工してお守りにしてます。
お金の価値に差があるとは言いませんが、重さの差はあるのかもしれません。

今回の4万円が入ったらどうするか…。
今のところは犬のコロが病気になった時の為の積立金にでもしようかと思っています。
取らぬ狸のなんとやら、ですけどね。
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