京都府木津川市山城町の蟹満寺(かにまんじ)で18日、死んだ蟹を供養する蟹供養放生会が行われ、京丹後市網野町の飲食店関係者ら約200人が沢ガニ約300匹を境内の手水鉢に放った。

国宝・釈迦如来坐像のある蟹満寺には、蛇に襲われそうになった村人の娘が、娘から恩義を受けたことのある蟹によって助けられたという「蟹の恩返し」の故事がある。

寺はこの時に死んだ大蛇と多数の蟹を供養するために建立されたといい、参拝者は読経の響くなか、蟹の入ったカップをそっと傾けて逃していた。
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