今日、我が町に震災から8日を経て待ちに待っていたものが来ました。
放射線測定スクリーニング検査です。
私達が待ちかねていたその方々は私達に笑顔を見せて下さいました。
それだけで私達の心がどれだけ救われたか…。
避難所の全員と職員全員が検査を受けました。全員が規定値以下。一番外で働く職員さえ問題になる数値から遥かに低かったそうです。
被害を拡大させない為の検査の方が嘘を言うはずはないので、私達は全員が安堵の息を吐き出しました。
外は数値も1.5未満の安定数値。これには検査の方も驚いていました。
福島や郡山の方が断然高いと。
この地にいた方がある意味安全かもしれないというのは、私達を安心させる為の言葉であったのかもしれませんが、私達には必要な言葉でした。
本当に生き返ったような気分になれたのです。
ただ、心配なのは屋内待機域の人々。
屋内待機命令からもうすぐ5日。
生活にきっと、困っているだろう。不安に思っているだろうと心配になります。
貯まる救助物資は避難されている方々の為のもの。屋内待機で困っている人々には届きません。
いわき市の市長さんの言葉だという、
「安全だと言って欲しい。そうでないなら避難指示を」
という言葉が身に染みて解ります。
その苦しみは私達以上だという事も。
目には見えない恐怖に怯える狭間のストレスがいつまで続くのか?
待つしかないと解っていても、避難所の方々の心はすでに限界に近づきつつあります。
恵まれた被災地である我が町でさえも。
この地は見捨てられたわけではないのかもしれません。
ありがたくも毎日、この地には物資が届きます。
今日も薬やお菓子がたくさん届きました。下着も山ほど。
そしてまた菓子パンが山ほど。
今この地に残っておられる避難の方々は300人を切ります。その方々が1000食のパンを消費するのに何日かかるでしょうか。
消費期限18日のパンがもうすでにたくさんあるようです。
私達以上の風評被害に合われ食べ物にさえ苦しんでいるといういわき市の方々の事を思うと愚痴を言うのが申し訳ない程です。
支援物資は正しく求められているところに送っていただきたいと思います。
今日はお昼にトン汁が出ました。
皆さんとても喜んで欠片も残りませんでした。
この地の避難所の皆さんが一番求めているのは特別なパンではなくあたり前のみそ汁なのかもしれません。
今、福島県全地域で放射線測定しています。
田村市は驚く程少なくて2.0マイクロシーベルト以下
かえって福島市とかの方が高いくらいです。
仲間の測定している数値を信じられないようならおしまいと言うのは前と同じですがワンセグやテレビ、新聞を見る限り田村市や我が町が名前を呼ばれた事はありません。
テレビが伝えるのは福島を離れた方々ばかり。
いつ集団避難が起きるかと怯えながらも日本全国避難の方々でいっぱいの今、できるならこの地で終息を待ちたいというのが町に残っている民全ての願いであろうかと思います。
ただもう一つ願う事があるなら、私達の町の名前を呼んで欲しい。
呼びかけて欲しい
それだけで励まされます。
私達は今もここにいるのですから。
今日からカレンダー通りであれば3連休でしたね。
何もなければ遊びに出かけるはずでしたが3連休は基本出勤します。ただ1日くらいは休みがあるかもとの話。
もちろん、文句などあろうはずありません。
避難所の生活に日に日に貯まるストレス
それらと戦いながら24時間労働休み無しで働く人々もいるのですから。
他所の事に口出しはできませんが彼らにもせめて休みをあげられたらと思います。
連休の友達との約束は延期
決してキャンセルではありません。
また事が落ち着いたら絶対一緒に遊びましょうとみんな待っていてくれていますから。