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吉田前福島原発所長にお悔やみを

今日のニュースで福島原発の元所長である吉田氏がお亡くなりになったということを聞きました。
食道癌であったそうです。
辞任される時から癌であるという話は聞いていましたが、福島原発の影響は薄くてもきっと0ではないのでしょうね…。

吉田氏を私は直接は勿論知りません。
でもあの大震災当時の福島原発の所長で、地獄と呼ばれた一週間、もっとも線量の高い原発から逃げることなく指揮を執り続けたこと。
そしてその結果、本当に本当に最悪の事態を防いでくれた方であること。
私は心から感謝しています。
事前に津波対策を怠ったとか、いろいろ責められるところはあるでしょうけれど、それでも彼は起きてしまった事故に全力で対してくれました。
最後まで逃げ出すことなく。
当たり前のことかもしれないけれど、今の世の中その当たり前のことが出来ない人はとっても多いですから。

彼と彼と共に戦ってくれた方々。
FUKUSHIMA50と呼ばれた震災後も現場に留まり、作業に当たった英雄視されていた当時の原発作業員の皆さんを、それでも当時私達は、
「多少危険でもなんとかできないの!」
ともどかしく思っていました。
でも、あの当時は本当に何が起きているか、起きようとしているか何も、誰にも解らなかった。
本当に怖くて、先が真っ暗に思えた。
それでも懸命に作業に当たってくれた。
彼らがあってこそ、今、私達はここにいられるのだと思います。
心から、感謝しなくてはならないと思います。

部下思いで、誠実、温厚。
でも間違いない強さを持った方であったと聞きます。
心からご冥福をお祈りします。

本当にありがとうございました。
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