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人のいない村での火事

今日、福島民報や民友の一面を飾ったのは飯館村の神社火災の写真でした。
飯館村の山津美神社で火災があり、社殿は全焼。
避難せず神社を守っていた宮司の奥様が亡くなったとの記事でした。
神社やお寺は人々の心の支えなので、飯館村の人々の思いはいかばかりかと思いますが、ふと震災直後のあることを思い出しました。
震災後、消防署員も避難した都路村。
一番近い常葉町で地元を支える消防団員の方達はこう告げられたと言います。
「今、警戒区域で火災が発生したら消火しない。消火しに行かない」
と。
でも、実際に山林火災が発見された時は、出動がいつもより遅れたものの消火しに行ったと聞いています。
いかに放射能の恐怖があってもやはり火事を放っておくことはできないですから。
今回の神社火災では、地元消防団や消防署が避難していたことで初期消火が遅れたことが全焼の原因の一つであると見られています。
避難区域とはいえ、人は完全に0ではありません。
避難できない老人を抱えたり、今回のように神社や動物を守って避難しない事を選んだ人もかなりいます。
もし、その人達が今回のように火災に見舞われたら。
犯罪に巻き込まれたら。
もし、震災による避難がなく、いつも通りであったらボヤや未遂で済んだことが今回のように大惨事に繋がることが今後も無いとは言い切れません。
これも、間違いなく震災によって生まれた犠牲であると私は思います。

震災後避難区域で起きた火災としては初めての死者であるそうです。
こんなことが二度と起きないように心から、願い、祈らずにはいられませんでした。

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