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被災地の宝

以前、新聞かどこかで
「震災を体験した子供達は被災地の宝である」
という言葉を見た気がします。
前後の内容は覚えていないのですが、その通りだなと思いました。
震災を若い時代に体験した彼らはそうでない子達に比べて間違いない苦難を体験したでしょうけれど、命の尊さ、日常の大切、絆の大切、人の優しささなどを誰よりもよく知っているからです。
震災があってよかったなどとは絶対に言いませんが、その経験は彼、彼女らにとってこれからを生き抜くための大いなる力になることでしょう。

今日、本屋である本を見つけました。
「つなみ 5年後の子どもたちの作文集」
震災から間もなくの2012年に、
「つなみ 被災地の子どもたちの作文集」
という本が出版されました。
文藝春秋の増刊として当初出版されたこの本は
正に震災を生き抜いた子供達の生の声が詰まった作品としてベストセラーとなり、福島の子どもたちの作文も含めた完全版も発行されました。
今回の本はその作文集に作文を寄せた子達の五年後、つまり今の作文。
5年前1年生だった子は6年生、高学年になり中学校を卒業した子供たちは20歳の成人になっています。
彼ら一人一人の、
生の言葉。思いを読むと、やはり彼らは被災地の、そして私達の宝であり、これからの未来を築いていく子達なのだな。
と思いました。
東電の事を恨んでいない、と書いた女の子。
彼女は大熊町に育ち、東電に勤め、必死で事故対応にあたった父を持っていました。
将来の夢を農業として、放射能に負けない桃を作る、と言った子もいます。
彼らのような子供達が、前向きに生きている限り、東北は、福島は大丈夫だ。
絶対に負けない。と思ったのです。

もし、よければ
「つなみ 5年後の子どもたちの作文集」
2016年 04 月号 [雑誌]: 文藝春秋 増刊
手に取ってみて下さい。

前作が無くても十分読めます。
震災から5年を前にして、これからの私達がどう生きるべきかを子ども達の声が教えてくれるような気がします。
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