2016-6-2 21:02
ここのところ榊は気に入られている大先輩から一週間あけずに食事に誘われている。
僕がいない日や、深夜残業する時だったから、寂しさ紛らわせるし、
リッチで美味しいご飯をご馳走になれるし、
運が良ければdoggie bagできちゃうから(もちろんそれは僕の胃袋へ)
まったく問題なかったんだけど。
「ちくしょー、珍しく頻繁に行くから、料理がほとんど変わらねぇ!」
食材と調理方法を単純にローテーションされているらしい。
前回焼いたものは煮ましょうね、といった具合に。
料亭ってそんなもの???
「もう、鱧、飽きた…」と榊。ははは(乾いた笑い)
2016-6-1 19:52
先週の木曜日、榊とモメた。
向き合ってのケンカじゃなくて、榊の八つ当たり。
度が過ぎたフザケを真面目に指摘したら、ひどく拗ねられて、坂道を転げ落ちるように一気に険悪になった。
外で人とお酒を飲んできた後だったからひどかった。
僕のためにもらった、お持たせのケーキを捨てるとか食べるなとか言われて、いろいろ醒めた。
珍しく、その場で友達にメールするほど、僕はショックで傷ついた。ようだ。
その夜はなかなか眠れなかった。
朝は異様に早く起きだして、コソコソして、ぼーっとして。
朝ごはんはほとんど食べず、お弁当も作らず。
榊は昨日ことはなかったかのように、それでいて少しぎこちなさを滲ませながら、極力いつも通りに振舞っていた。
僕はもう怒る気力もなく、どうでもよくなってた。
わずかなぎこちなさは罪悪感にも見えたし。
昨日の今日だけでジャッジするほど関係は浅くないし、大きな行動を起こす余裕もそもそもなくて。
流れに任せてた。
仕事に集中しなくちゃいけないし。
それぐらいに、僕は若さを失ったみたいで(笑)
友達から慰めメールを受け取った頃には気持ちも落ち着いて、
しれっとほぼ通常通りの営業されるのは、まぁ榊ならそんなもんかなぁ、と思い始めたりして。
ゴメンの一言は欲しいし、
原因究明や再発防止策を話し合いたいけれど、
その自己満足のためだけに、やんややんや突っつくのは僕らに合ってないよな、て、なんとなく確立されたスタンスに気づいた。
友達もメールの中でそのこと言ってた。
言葉がなくても、気持ちがないわけじゃないこと
分かってる。
言葉は、気持ちからドリップされるものだから。
榊は特にそういうタイプだから。
気にせず、待てばいいかなって。
言葉がなくても、感じられればいいかなとか。
傷ついたけれど、嫌いになってないよ、
て心の中でつぶやいた。
今までなったことのない不思議な気持ち。
これはあの有名な
「健やかなる時も病める時も〜」
ということだろうか
などと思いながら
タコライスランチをひとりでゆっくり食べた。
その後の夕方のことだった。
野暮用で普通に連絡したら
「あ、あの、…ごめんね」
て、過去一番のまっすぐストレートに言われた。
ほっとしたし、雨上がりのご褒美みたいで、心の底から嬉しかった。