柿の木、鳥の木

近所の柿の木に鳥が群がっている。
雪が降るか、降りそうなほど寒い日のお決まりの光景。

関心するのは、順番があるようで、時間ごとに鳥が変わること。
オナガ、ムクドリ、すずめ、目白。
各々バサバサと羽音をたてて枝を移りながら柿を啄ばむ。
どんどん減っていく、梢の橙色。



かつて北京の公園で見てから好きな鳥・オナガ。黒い頭、ブルーグレーのからだと、長い尾。シックな佇まい。

じっくり観察するならこの柿の木で。

'Cause

仕事をしながら、ふとトマトソースとパスタのインスピレーション。

昨日食べた茄子ミートサンドイッチを思い出したのか。でも食べたいな、と、思って榊にメール。

「とまとぱーすた」
と、ふざけた一言のみ。

1分後、返信。

「アラビアータ考えながら買い物してたところ!」と、興奮気味。「クリスマスだから、アラビアータ作るよ」とのこと。

クリスマスだから!?
すごく嬉しい。

ケーキやプレゼント、特別なお店でディナーと浮かれるのも楽しく嬉しいけれど、いつものお気に入りは僕はもっと嬉しい!

夢だった

ごろんと仰向けになった榊とじゃれあっていたら、予期せず僕の手が榊の下腹に触れてしまい、さっと手を引こうとしたら、逆に手を掴まれ、導かれて。


少し意識して手を這わせてみても、榊は、満更でもない、楽しんでいる表情で。


タブー意識が強くて醒めてしまうから、もう何年も触れ合ってなくて、それでも全く問題なかったのだけど、触れあえるのなら、それはそれで嬉しい。僕は。
(持て余すことがいまだにある年頃だから)


なんなら今日は僕が、と少々鼻息荒く事に及ぼうとしたら、目が覚めた。



そう、「夢」だった。

ここ最近こんな夢ばかり見る。
おかげで昨日は頭が働かず、1日、ぼーっとしたまま終わってしまった。

僕が飛び立てないのは

罪悪感に縛られてるから。

常々、あらゆる物事に「すみません」とは思ってないが、踏み込めなかったり、過剰に壁を立ててしまったりするのは全て罪悪感から来ていると思う。無意識のね。

罪悪感。それは過去。記憶。そして思い込み。
自然とそう行動するよう仕向ける意識の仕組み。



お腹は空く。
美味いもの食べたり飲んだりしたいと思う。
楽しいことしたいとも思う。

でも、美味しいとか、楽しいとか思えない。
美味しいはずなのに。楽しいはずなのに。

なにかが、僕を自由に思うままに羽ばたかせてくれない。

喜ぶことを否とするなにかがある。なにかへの罪悪感が。後ろめたさが。

僕は喜んじゃいけなくて、笑ってはいけなくて、楽しんではいけないんだと、見えない僕のような誰かに足首を押さえつけられている。
<<prev next>>
カレンダー
<< 2014年12月 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31