膵臓

久々の都立病院。

体調不良の時にかかった病院で、検査したら
メイン症状とは関係ないはずなんだけど
臓器に脂肪腫があるってことで
ここを紹介されて、以来、
定期的に診てもらっている。


都立病院にはなかなかかかれないのよ、とどこかの誰かが言ってた気がして
血液検査(即時結果)と腹部エコー、診察程度なんだけど
ここにお願いしている。


朝イチで血液検査して
結果出るまでにエコーやって
結果が出揃ったら、診察呼ばれて
「はい、今回も異常なしです」
終了。


みたいな感じなので
通院やめようかな、頻度下げてもらおうかなとか、
安い、適当な近場の病院に変えてもらおうかなとか
思うこともあるけれど

そう思う時に限って数値悪くなったり、おや?という変化があって、その度に
「この先生/病院でよかった」と思っている。



今回も
病巣に見た目の変化があって
先生と話をしていたら

先生が当初から本当にかなり心配してくれていたことがわかった。


たしかに初めてかかった日に
「30歳? 僕の半分くらいじゃん。まだ若いのに、ねぇ」
って言っていた。

脂肪腫の大きさは2センチ程度なんだけど

僕は他にも腫瘍系の病気をしたことがあって
それが8センチだとか、5センチだとか、1〜2センチが複数とか
そんな数字をたくさん聞いていたから

大したことないと思ってた。
思って「た」。



でも、この日、ひょんなことから先生が教えてくれた。

脂肪腫で2センチは小さくないんだ、と。
だから慎重に観察させてもらってたんだよ、と。


一瞬頭の中がカポーンと空洞になった。
(そういう緊迫感は、先生、あえて一切表に出してなかったけど)
そんな中での、見た目の変化って、怖い。


先生はcancerの研究をしていて
ガン化する前に脂肪細胞が発生する説を追っている。
つまり先生の頭の中の可能性には、つねにソレがチラついているってことなのだ。

自分の甘さを恥じたり、
先生の医者としての矜持にただただ感服したり。

もう一度、今一度、
自分の未来を案じてみたり、でも自覚症状もないから、大丈夫かなぁ?と思ってみたり
(沈黙の臓器なのでそんなこと言ってられないのだけど)