デートしてきた〜メインまで残り2時間。

メーンイベントの映画まで残り2時間。


カフェと緑のあるコンセプト系の本屋に向かった。
この街に来るのは何年ぶりだろうか。榊とは初めてだから5年以上にはなるだろう。しかしそこは年月が経つほどにますます自分にとって居心地がよくなっていた。
それは榊も一緒のようで、何処何処よりこっちの方が好きだ、と話した。それと、少しお洒落してきて良かった、とも。


本は、輸入ものも多く、興味を惹かれるものがたくさんあった。特化してる方向性から、仕事にもかなり役立ちそうで、贔屓の大型書店より使える気がした。

榊の好奇心も十分に刺激したらしく「今度、早くから来てゆっくり見たい。平日休み取って来た方がいいかも」と言っていた。


歩いていたら、テラス席のソファで、大学生くらいの男二人が親密そうに寄り添い、寝転んで端末を見ながら談笑しているのが目に入った。ドキリとする。
が、今度は向かいから、手をつないだ壮年の男性ふたり。

今度ばかりはどうみても「「だよね」」榊も同意見だった。


なんなんだこの街。
自分も、自分たちも手を繋げば良かった。住んでるところとはだいぶ離れたところだったし。

なんなんだこの街。住みたい。