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当たり前に住める福島

福島応援さんからコメントに頂いたものなのですが、コメント欄だと見れない人もいるのでこちらに転載させて頂きました。

大玉村から避難してきた女子中学生さんが弁論大会で発表したものだそうです。

「福島のこと」
私は、3月11日、東日本大震災を、福島県で体験しました。 その日の事は、今でも、しっかりと覚えています。 その日は、私が通っていた中学校の卒業式でした。 式が終わり私は四人の友達と、公民館で遊んでいまし た。 その時、突然。テレビや自動販売機が大きく揺れはじめたのです。私たちは、近くにあった机に、 とっさに隠れました。その時の、友達の悲鳴や、次々と割れていくガラス音が、今でも忘れられません。 揺れは、一分ほどだったと思いますが、私には、三分にも、五分にも感じました。 揺れが、いったん収ま り、周りをみてみると、倒れた自動販売機や、粉々になったガラスなど、周りにあった物、全てがバラバ ラになっていました。 帰宅すると、家の中は、予想以上に散らかっていました。 電気と水道は止まっていて、夜は、 ろうそくの光りだけ。地震は夜中も続き、怖くて寝ることができませ んでした。 それからも、不自由な生活が続き、 原子力発電所の影響もあったので、 私の家族は、母の実家がある、 岡山県に避難しました。 今、福島県には放射能が多いです。帰りたくても帰る事はできません。 岡山県に来た時は、「どうせすぐ 帰れる」。そう思っていました。だから、友達には、なにも言わず来てしまいました。でも、もう帰る事 ができないと分かった時、私は後悔しました。 「もう会えなくなるんだったら、今までの感謝の気持ち や、私の思いの全てを、ちゃんと伝えたかったのに 」。 そんな時、友達からメールがきました。「離れていても、心はつながってるよ」と。そのメールが私の心 の支えになっています。 福島にいる友達の事が、とても心配です。
それは、最近、震災についてのニュースや番組が少なくなり、 震災への関心が薄くなってきている気がするからです。 また、福島県を「死の町 」と呼んだ人がいます。 福島県は死の町なんかじゃありません。私の大切な友 達が福島県で生きているかぎり、福島県は生きているんです。 みんなで、もっと真剣に震災のことを考え てほしいし、福島の人たちを傷つけてほしくない。それが私の願いです。 地震が起きていた時、私の頭の中は、真っ白になり、怖くてしかたがなかった。でも、私の気持ちより、 それ以上につらい気持ちの人は、何千人、何万人といます。家や家族を失った人。いまだに家族が 見つ かっていない人。そして、震災 で亡くなった一万人以上の人。 そんな中、私には、命があります。 私は、これから生きていく中で、私 自身大きな役割があると思って います。 それは、亡くなった方の分も、精いっぱい生きていって、将来は、福島に帰り、ボランティア活 動をする事 。そして、福島震災を体験して、気付いた事があります。家に帰れば家族がいる。学校に行け ば友達がいる 。それは当たり前の事かもしれない 。でも、いつ、なにが起こるか分からない。 それに、 大切な人との別れは、いつくるか分からない。 だから、家族や友達を大切に、一日 一日を大切にして、 家族で生きて行 こうと思います。


避難した人達だって、避難してそこで終わりではありません、
福島から逃れてきて、それで安心ではなく、友達や地域の人や、たくさんの大切なもの。
自分だけという罪悪感や悲しみと戦っていかなければなりません。
福島にボランティアに来た人などは、最初は沿岸部などの一部の地域を除いて福島があまりにも何も変わらないことに驚くと言います。
でも、住んで、そこで生活して行くと住んでいる人達が今なお『被災者』であることが解ると言います。
心の中に皆、不安や恐怖を抱いている。でも、その中でみんな今を大切に生きているのです。
昨日のダッシュ村の記事にも書きましたが
「人が住んでいるから土地は生きる」のだと思います。
ただ私は彼女やこれからを生きる子供達がこんな悲痛な思いを抱かずに生きられる福島であって欲しいと思います。
病気のリスクが少し、他の県より高いかもしれない。
けれど美しい自然の中で、美味しいものを食べて、助け合う事、絆の大切さを解っている人の中で、たくさんの人の支えを受けて、笑顔で毎日を生きられる。
それも素晴らしいことではないでしょうか?
そんな福島の生き方を否定しないで、これからも見守って頂けたら嬉しいと思います。

福島応援さんへのレスを兼ねて。
勝手な転載失礼お許し下さい。
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