2016-1-28 22:43
母の、さいごの悲痛な叫びと姿が焼き付いて離れない。
前を見続け、母を抱き締め続けた父親が、強かった。
僕らこどもはなにもできなくて
母と父、そして無抵抗に吸い込まれてゆく棺に、視線を往復させるしかなかった。
でもわかる。
ガバッと口を開けた炉の入り口の残酷さ。
金属の冷たさと
無機質な白さと、影。
僕もねゾッとしたんだよ。
通夜よりも
告別式よりも
一番つらかった。
さいごだから、じゃないよ。
あのつらさは。
僕も、いつかのこと、耐えられそうにない。
2016-1-28 22:36
「よろしく!」の一言で、お願いできちゃったのは助かった、と母。
迷惑じゃなかったか、よかった
(まだ引きずってたか)
これまでドタバタの中でも笑いが多かったから
通夜も、涙滲むくらいかと思ってたけど
やっぱ穴という穴からダラダラだった。
喪服の撥水加工が実力発揮して、涙が全部玉になって、キラキラ縦に並んでるのを見て
パール=涙って言われるのがわかった。
周りの人は
それでも悔いの残る家族を労り、
子や孫がたくさんいれば、
そういう場も自然と賑やかになって
笑いが増える。
実務的に、すべき、と思わないが
感情的には、それがいいと思う。
結婚。子孫。家族。