枯れ枝にも春

なんだったか今や判別不可能。
色を失って、木のように硬く太くなったハーブの枝。

手折ろうと指に力を入れたら、ポキリと軽快な音を立てた。

しかし折りきれず、
白茶のカサカサした皮が破れただけ。
間から、鮮やかでしっとりした黄緑色の太い繊維の束が覗いた。

雪解けの水を吸っていた。


春はすぐそこ。