でも、忘れられない映画だった

散々なコメントをしたけれど、好き嫌いで言ったら『アデル、〜』は好きだ。

考えれば考えるほど、気になるし、好きになる。印象深く、後引く作品。



それは作品が「それでも幸せ」論調ではなかったからかもしれない。

「男女でも、同性同士でも、幸せも不幸も、同じだけある。
そして、同性同士だからこその困難も、ある」

不幸自慢して悲嘆にくれるでもなく、それでも幸せだと強がるでもなく、まさにありのままでいく、そのリアリティ。

そんな印象が自分の中に固まり始めている。



自分が感じた「アデルのダメさ」は、それでも、彼女らしさや人間らしさの以外のなにものでもないし。

巻き戻しの効かない、現実という結果を受け入れ、進むしかない、タラレバだらけなのが、本当の人生だからね。



原作も読んでみたくなった(バンドデシネだっけか)。