女性に支えられ

高校生あたりまでは男性作家の作品しか読まなかった。なんとなく。女性作家というだけで敬遠していた。

辛うじて読んだのは、同世代で文学賞を獲ったということで、綿矢りささんと金原ひとみさん。あと、当時好きだった臨採の国語教師が薦める作家や、借りたものくらいか。


30前後、いや超えてからか
女性作家モノをよく読むようになった。

長野まゆみさんの耽美な文章から入り、柚木麻子さんの絶妙な描写力に圧倒され、今は吉本ばななさんに傾倒しそう。
少し前に漢方と薬膳にハマった時に群ようこさんにもお世話になった。

(賞を獲ったり、海外に翻訳出版されたり、長く続けられてる、
"力量"のある「作家」ほど、やはり面白いと、ようやくわかってきた。
この賞獲ってる作家はだいたい好み、だとかも。

あと、ライターより、エッセイストより、作家。

もちろん同じ作家でも凸凹はあるものの、それも、読みながらなんとなく判断つくようになってきた)

しなやかな強さ、強かな優しさ、加えてユーモラスなあたたかさ。
力まずに、それでいて自分らしくあろうとする、スタンスの力加減が僕にはちょうどよく、心地よいのかも。

いつも癒され励まされている。