今回は、ゴールドフィルドについてのお話しです。

皆さまは「ゴールドフィルド」という単語をご存知ですか?

ジュエリー用の金素材、「GF」とも呼ばれるものです。
(14金のゴールドフィルドの場合、「14kgf」「gf14」というように表記されたりもします。)


「もちろん知ってる!」という方も「聞いたことあるような、ないような…?」という方もいらっしゃいますよね。
「なんとなく分かるけど、他のゴールドとどう違うの?」という方も多いかもしれません。

その違いの部分を、わたしなりに少し書いてみたいと思います。
(個人的な考えも記しています。)


ゴールドフィルドは、芯にした真鍮の周りに金のプレートをコートしたもので、純金に近い質感を持った素材です。

ただの金メッキの場合、金の層が薄く、使っているうちに剥がれたりしてしまいますがゴールドフィルドでは その心配はほとんどありません。

分厚い金の層に覆われているため、大切に使えば かなり長期間お使いいただくことができます。
年代物のふるいアンティークジュエリーなどにも使われていますが、そのゴールドフィルドは未だ輝きを失わない美しさを保っているそうです。


お値段だけで考えた場合は金メッキの方がかなり安価になるかもしれません。
ただ、お手入れしながら ゆっくり ずっと使い続けることを考えると やはりゴールドフィルドの方に軍配があがるかと思います。

見た目にも、金メッキとは明らかに違う上質な輝きを持っています。



さて、金メッキとの違いを並べたならば、今度は純金との違いも気になってきますよね…?

純金と言えば、富と美の象徴として多くの人に愛されてきた素材です。
特有の光沢に魅力がある とても綺麗な貴金属ですよね。

…だけど、庶民が気軽に使うには ほんのちょっぴりエクスペンシブ。
ネットで気軽に買うには やや高級すぎるような気もします。

その点、ゴールドフィルドは金よりカジュアルなお値段で、でも金のような味わいを楽しむことができます。

金とゴールドフィルドは、見分けがつかないくらい そっくり同じ!とまでは言えませんが…
プライスバリューを感じる、使いやすいアイテムと言えましょう。


また、ハンドメイドならではの問題として、金素材の扱いにくさもあげられます。

金は柔らかく加工が難しいため、ハンドメイドジュエリーでは すこし使いづらい側面も持っています。
使っていくうちに変形してしまう可能性もあるかもしれません。

ゴールドフィルドの場合、芯が入っていて加工しやすく・崩れにくい利点があり、その面でもハンドメイド向きの素材だと思いました。



最後に、ゴールドフィルドのお手入れについて。

先ほどゴールドフィルドは長持ちする素材だと書きましたが、お手入れによって ますます長くご愛用いただけます。

汗が付着したときなどは、着用後に やわらかい布で拭くことをお薦めします。
金の層を壊さないよう、優しく拭いてください。


シーンに合わせて金素材を使い分け、素敵なおしゃれをお楽しみくださいませ。