レイヴン先生×ヒロイン(生徒)
「レイヴン!」
「先生でしょ」
「いつになったら私のこと好きになってくれるの?」
「そーねぇ…無事卒業したら真面目に考えてあげてもいいわよ〜」
「卒業って…卒業…一年以上もある…」
「ま、卒業するまでに他にいい男見つかるでしょ。若いんだから」
「は?レイヴン先生じゃなきゃ意味ないの!」
「!」
「…本当に妊娠してるんです?」
「うん。なんかレイヴンのほうが卒業まで待てなくなっちゃったみたい」
「おっさんサイテー!」
「…。」
「学校は?」
「あとちょっとだし辞めないよ。体育は見学するけど。」
「無理しちゃだめよ」
「ホント、おっさんサイテーだな」
「…もう何も言えない」
「嬢ちゃん、ハーイ!」
「はい!」
「胸に飛び込んでおいで〜」
「それはちょっと…」
「レイヴンって…そーゆーキャラなの?」
「なぁによ。妬いてくれてんの?」
「…レーヴン嫌ーい。シュヴァーンは好き」
「ふーん。あっそ。いいよ別に」
「…。」
「痛ッ!つねんなっつの!」
「やだー!」
「うわ!何?!」
「おっさんまたなんかしたんだろ」
「いやいやいや!またって何よ!」
「おじさま、大人気ないわね」
「ジュディスちゃん…」
「…ごめんなさい、何でもないの。レイヴンも、ごめんね?」
「え、いや、別に気にしてないから…え、ちょ、どこ行くのよ〜っ」
「おっさん振り回されてんなぁ」
「あの子のこと、可愛くてしょうがないのね」
「ほんとに行っちゃうの?」
「ああ」
お仕事だもんね…
そう呟いて、少女は俯いた。
「行っちゃやだ…」
そんな彼女を、シュヴァーンは抱き寄せ膝の上に座らせる。
なだめるように頭を撫でてやった。
「…良い子にしてるんだよ。これも…誰にも見せちゃだめだ」
背中をさすりながら言う。
「約束できるか?」
良い子にしててもすぐ帰ってこないくせに…
言いかけて口を噤んだ。
「わかった。…今日は一緒に寝て?」
「しょうがないな」
あったかい…
「子どもはあったかくていいなぁ」
「シュヴァーンもあったかいよ」
「そうか?」
目を閉じれば鼓動が鮮明に聴こえてくる。心地良い音楽が。
アナタノオト聴こえてるよ。